スタッフのつぶやき– category –
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国内災害
ボランティアの力を未来へつなぐ ー阪神・淡路大震災から31年ー
今日は、阪神・淡路大震災(1995年)から31年を迎える日です。あの日を知る人も、知らない世代の人も、国内外で災害のニュースに触れるたびに胸がざわつくのは、「困っている誰かの力になりたい」という思いが、私たちの中に確かに息づいているからでは... -
高橋睦美のエッセイ
向かい風が吹く中で
2017年10月26日のことだった。はっきり覚えてはいないが、夕食を終え、床に就く時刻だったか。ネイビーブルーとクリーム色のペンキで塗られた寝室の電気を消し、玄関と部屋それぞれに設置された鉄格子の安全扉を隔て、“オーダーメイド”のベッドに腰掛け... -
スタッフのつぶやき
いつかの坂道と結ぶ
潮の香りを携えて、遥か彼方から冬の訪れを告げる北風。一足先に感じた“寒さ”は、少し遅れて東京にやってくる。10月中旬にも関わらず、幸いな事にまだ雪虫は見かけていない。この地が銀世界となるのは、もう少し先のようだ。 飾り気のない直線のホー... -
高橋睦美
心と言葉
言葉とは不思議だ。私たち人間は、相手に自分の想いを伝えるために言葉を尽くす。そして相手が考えていることを理解するために、人の語りに耳を傾ける。言葉があるからこそ、表情や行動だけでは読み取ることのできない、誰かの心の機微を捉えることがで... -
ウクライナ人道支援
花火
いつもADRAへの温かいご支援をありがとうございます。 これまでウクライナでの活動紹介や裨益者の声を皆様に届けて参りましたが、今回は感謝の気持ちとともにこれから寒い季節に入る”今”の現地の人々への想いを皆さまと共有したく筆を認めました。 東... -
戦後80年 ~スタッフのつぶやき特別編~
海の青に沈む記憶 ―沖縄来訪記―
時刻は午前8時半。ハンドルを握り、見つめるフロントガラスの先には、濃緑の森が広がる。南国の長い夏の間、太陽光を存分に浴びて生い茂った樹々は、残暑に入り柔らいだ朝の陽ざしに、ほっとしているかのように見える。空は雲一つない。快晴だ。私は後続... -
令和6年能登半島地震
次の行き先
数か月前の猛暑はどこへやら、朝晩は随分と冷え込むようになってきた。黄金色に輝く稲穂は頭を垂れ、縦横無尽に舞い踊る赤とんぼ。通り過ぎる人々を田んぼへ迎え入れるが如く、深々と式礼を執り行う。刈安色のジャケットを煌めかせ、高級老舗旅館で働く... -
バングラデシュ
バングラデシュのお隣さん
赤い肥料の話をしたい。 「今は赤い肥料を畑に撒いている」と教えてくれたのは、バングラデシュ北部マイメンシン県フルバリア郡の小さな村の女性たちだった。彼女たちが纏う赤・オレンジ・水色といったカラフルな服装が、村人宅の敷地空間を一気に明る... -
海外緊急支援
【最終回】あなたの力が未来を照らす|アフガニスタン地震の現場から~part5~
こんにちは!アドラ・ジャパンの永井温子です。5回にわたりお届けしてきたシリーズ「アフガニスタン地震の現場から」も最終回となりました。ここまでお付き合い下さり、本当にありがとうございます。 8月31日の地震から、約1か月。現地の人々は、今なお被... -
海外緊急支援
被災した村、立ち直った村|アフガニスタン地震の現場から~part4~
こんにちは。アドラ・ジャパンの永井温子です。アフガニスタンに想いを寄せる4通目のブログです。今日もお読みいただき、ありがとうございます。 ムハンマド・アミンさんは、ご自身の村の被害について語ります。 https://youtube.com/shorts/MeIVn9_QHCM ... -
海外緊急支援
小さな赤ちゃんの足|アフガニスタン地震の現場から~part3~
こんにちは。アドラ・ジャパンの永井温子です。 昨日、赤ちゃんを抱っこしている女性とお話する機会がありました。お母さんの胸に身を預け、すっかり脱力している赤ちゃんの、柔らかなぷにぷにした足に少し触らせてもらい、私の頬はすっかりゆるゆる状態で... -
三牧晋之介のエッセイ
とある夏の日
今日も暑い。昨日も暑かった。きっと、明日も暑いだろう。 後1・2か月は、同じことを考えながら朝を迎える。東向きの我が家では、日の出と共に、肌を刺すような強い日差しによって目を覚ます。汗を吸って幾分か重くなったパジャマ。プチ水抜きをした... -
海外緊急支援
子どもを失った父親の願い|アフガニスタン地震の現場から~part2~
こんにちは。アドラ・ジャパンの永井温子です。 地震に見舞われたアフガニスタンに思いを寄せる2通目のブログです。今日もお読みいただき、ありがとうございます。 2025年9月4日 アフガニスタン・クナル州 今朝、息子が起きるとすぐに私を探しに来ました。... -
海外緊急支援
24年前の記憶と今|アフガニスタン地震の現場から~part1~
こんにちは。アドラ・ジャパンの永井温子です。 アフガニスタンで大きな地震が発生してから1か月。日本では知る機会が限られる中、私たちのもとには、現場からの動画が複数届いています。 アドラのブログを読んでくださっている皆さまには、ぜひお伝えした... -
高橋睦美のエッセイ
蝉
大人になってから蝉が嫌いになった。あのゴツゴツとした不格好なフォルム、ひっくり返した時に見える足、図太い胴体。すべてのパーツが私にとっては恐怖だ。それでいて種類によっては、シースルーの羽なんかを背負ってオシャレして、これほど攻めのファ... -
三牧晋之介のエッセイ
「私のオアシス」
うだるような暑さが続いた7月。 強い日差しに照らされても、元気なのは蝉と子どもだけ。電子レンジで温め過ぎた弁当のように熱々な窓ガラスの先から聞こえてくるのは、3年越しの自由を満喫するジージーと鳴くアブラゼミと、一時の間学校から解放され... -
スタッフのつぶやき
「笹の葉さらさら」
ロータリーを挟んだ向かいには、商店街のアーケードが続く。少しくたびれたその長い通りには、この地で生まれ育っていない私にも、不思議と原風景の懐かしさを感じる。比較的新しく建造された様に見える駅からは、砥粉色の路面電車が僅か二両編成で、ガ... -
スタッフのつぶやき
ストリートアート
パリッとした空気に、どこまでも広がるキャンバスに真っ青のペンキを塗りつくしたような空。さほど遠くない視線の先に、テーブルマウンテンが青空との境界線を描くように聳(そび)え立つ。 ケープタウン。私が今まで訪れた世界の国々の中で一番イケて... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】『はだしのゲン』を通して知る戦争
誰もいないシンとした部屋の片隅で、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、霞む字を夢中で追った。 「かあちゃーん にげよう にげよう」 「いやだー いやだーっ」 「元 君江 にげろ はようにげてくれー」 「かあちゃーん あんちゃーん あつい... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】戦争を生き抜いた祖父母からの手紙
私はそんなにせっかちだったのか。指でびりびりに開けた封筒を見るたびに思う。受け取ってから36年。こんなに長く大切に持つのなら、時間を惜しまずハサミを取りに行けばよかった。しかし当時は、早く読みたくて仕方なかったのだ。自分の知らない戦争の... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】戦争を知らない子ども達
幼い頃習っていたモダンダンスは、童謡や歌謡曲にあわせて踊ることが多かった。その中で、私の心に強く刻まれている曲がある。 「戦争が終わって僕らは生まれた 戦争を知らずに僕らは育った おとなになって歩き始める 平和の歌をくちずさみながら 僕... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】父との会話
<終戦生まれの記憶> 「戦後80年について語ってくれとは言われても、その年に生まれた身だからねぇ…」 電話越しにインタビューの概要を伝えると、父は困ったような口調で応じた。 日本では終戦年として知られる1945年に、父・邦博は北海道函館市で産声を... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】どうしても訪れたいパラオ
小学5年生、地図帳を開いて日本と似ている国旗があることを発見した。以来、その旗を忘れたことはなかった。 大学2年生、海外に出てみようと思ってGoogle mapを広げるとまた同じ国旗が目に留まった。 「パラオ」である。 パラオの国旗は、青い海に浮かぶ黄... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】この街に遺る爪痕を辿って
原宿は今日も多くの人で賑わう。 朝から強い陽ざしが竹下通りを照らす。まるでコーヒーに入れたばかりのミルクのように、生き生きとした入道雲の間を水縹の空が顔を覗かせる。都会の喧騒に蝉が参加するにはまだ早い。ただじっと土中で出番を待ち焦がれる――... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】1995年のノーベル賞 パグウォッシュ会議 / 丸木位里・俊『烏』/杉並区のご婦人たちへ
さかのぼること30年前、ある日本人がノーベル平和賞の候補に挙げられました。1995年、ノーベル平和賞を選考するノルウェー・ノーベル委員会は、第二次世界大戦の終結から50年の節目に、後世に最も影響を与えた、その大戦に関連する出来事や取組に平和賞を... -
スタッフのつぶやき
【戦後80年】スジョンと私
胸糞が悪い。 5月末の金曜の昼過ぎ、書籍の頁をめくりながら私はつくづく、そう感じていた。反面、脳裏にスジョンと共有した数々の思い出が蘇る。 スジョンというのは、私の学生時代の友人。大学2年生の時、在籍していた国文学研究室に留学生として韓国... -
スタッフのつぶやき
こいのぼり泳ぐ空の下で
ひらひら、くるり。少し風の強い5月の午後、青空の下で我が家のこいのぼりが風にたなびく様を見ながら、子どもが1人増えるたびに、鯉を買い足してきたことを思い出す。「この青いのは長男ので、緑が次男。三男のときには、これより小さいのがなかったから... -
スタッフのつぶやき
「ツバメほろほろ」
雲一つない浅青の空を見上げる。まるで春の到来を喜び勇んでいるかの様に縦横無尽と舞い踊るツバメ達。渡り鳥である彼らは、出産のために東南アジアやオーストラリアから数千キロという長い距離を移動する。土の匂いに混ざり、青々とした暖かい草の香りを... -
スタッフのつぶやき
ビリヤニ
口の中に、カルダモンとシナモンの香りが広がった。同時に鼻を抜けるレモンの匂いも心地よい。私はダッカの食堂にいた。 2024年10月、仕事で初めてバングラデシュにやってきた。到着1週目の木曜日、ようやく一人で夕食に出る時間がとれた。当地滞在中、現... -
スタッフのつぶやき
ドイツと日本、苦境への対応差について
1918年11月、ドイツ、キール軍港。 第一次世界大戦の総力戦でドイツ帝国は大きく疲弊、敗戦が続き、敵国イギリスに対し圧倒的形勢不利、敗戦濃厚な状況となった。そんな中、ベルリンの海軍本部よりキールの水兵に絶望的な命令が下された。イギリス帝国への... -
スタッフのつぶやき
一家団欒
4月9日のオンライン朝日新聞で、フリーアナウンサー、桑原征平氏(80)のインタビュー記事を読んだ。桜が好きだった彼の母親について語られていた。小学生のころ、「今夜だけは」と母が父に懇願し、兄と母3人で京都の平野神社へ夜桜を見に行った記憶を... -
スタッフのつぶやき
「切磋琢磨」
彼女の名は、市川結理(ゆうり)。 インターンとしてADRAに入り、現在は正職員としてエチオピア事業を担当している。インターン開始直後から怖気づくことなく発言する姿、他者が傷つかぬよう慎重に選んだ言葉で投げる質問、聞けば納得の建設的なアイデアと... -
スタッフのつぶやき
焚き火とチョコレート‐ADRA 会計担当職員のポートレート
パリッとした人。 守屋円花を一言で表すように言われたら、そう答えるだろう。会議での話しぶり、後輩を指導する姿はまるで糊付け後、アイロンを当てたシーツのようだ。会話をしていても、ちゃきちゃちとして、もたつくことがおおよそ無く、守屋がいると物... -
スタッフのつぶやき
ADRAと子育て
「おや。私は一体誰と話しているんだろう。」 ADRAの同僚と話していると、狐につままれた気分になることがあります。目の前にいる先輩の顔に、その人のお子さんの顔が重なるのです。 冒頭の写真をご覧ください。昨秋ADRAが参加したイベントで撮影したもの... -
アースデイ
太陽の恵みで育む未来:中東紛争地に持続可能な農業技術を【アースデイ】
2015年から続くイエメン内戦により、人口の3分の2が深刻な食糧危機に直面しています。2025年のOCHA報告書では、6人に1人にあたる510万人が、飢餓を危険視される状況に陥ると予測されています。 ADRAは、2015年から食糧や衛生キット配付、給水支援などを... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
熱くなるもの重要だ
人生で一番幸せだった瞬間は、と聞かれたら「夜桜の下で踊ったことです」と答えるだろう。 頭上に満開の夜桜が広がってぐるりと一回転。素足に春のアスファルトは冷たく、細かな砂利の粒がこすれてヒリヒリする。リズミカルに繰り返す和太鼓の音と雑踏から... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
桜の木の下で
桜の季節になると思い出す。 顔一面しわくちゃにして、大きな口を開けて笑うみんなの顔。あちこちから聞こえる笑い声。 楽しくなるが故の早口の東北弁。大きなブルーシートの上には40人程の喜ぶ住民の方々と手作りのお料理。 見上げれば満開の桜。そして横... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
「桜の花咲く季節に思う」
喜びよりも切なさが勝るのは、桜の儚さからか、あるいは出会いと別れの季節だからか…。 息子の卒園と入学を彩ってくれた昨年の桜は、いつにも増して感慨深いものがあった。 昨年、入学式の日の桜 0歳5か月から、転園を繰り返し、1つの幼稚園と2つの保育園... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
桜の意志
2016年3月下旬、駐在先のイラクに、母から、1通のメッセージと写真が届いた。 「遅かったけど、完走したよ!!桜が満開で気持ちよく走れた😊」 画面には、満開の桜をバックに、はにかむ母が写っていた。 私の母は、歩くのが下手だった。そう言うと... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
国花:桜と石楠花
法で定められてはいないが、事実上、日本の国花は「桜」と言っても過言ではない。癒しをくれる薄桃色が、春の陽気に誘われて芽吹くのを拝められるのは、日本人の特権である。外国人も、日本のイメージと言えば「さくら」と二つ返事で返って来る。花見を... -
イエメン
イエメンの人々に平穏な春はいつ訪れるのか
外を歩くとぽかぽかとした日が増え、草木も少しずつ芽吹き始めている。冬の間、モノクロに映っていた街が、3月に入ると春の優しい色合いに染まってきた。蕾を身につけ、わずかに咲いている桜の木を眺めた。 桜には不思議な力がある。心を癒してくれる... -
令和6年能登半島地震
二度目の桜 ~能登半島にて~
この地に春が訪れようとしていた。 数か月と続いた長い冬の季節を終え、白い絨毯の様に辺りを覆っていた雪景色を見る事も少なくなっていた。幸いな事に、今年は雪が少なかった。お陰で、地震により傷ついた家屋が雪の重みにより倒壊するといった二... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
始まりの花
平日の昼間、都会に突如出現した自然の楽園は観光客で賑わっていた。3月13日木曜日の昼下がり。 私は上野恩賜公園を、熊本から遊びに来ていた母親と散歩していた。外国人観光客でごった返すアメ横を歩き回った後の私の足は、鉄の棒のように重い。他愛のな... -
スタッフのつぶやき
明日の神話
東京都、渋谷駅。 JRと京王井の頭線の乗り換え通路に、このバカでかい絵はある。 1日何万人がこの絵の前を通り過ぎるのだろうか。 (キャプション:岡本太郎「明日の神話」) 岡本太郎は大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」や「芸術はバクハツだ!」の言... -
国内災害
東日本大震災から14年の節目に
東日本大震災から14年が経ちました。 私たちADRA Japanは、岩手、宮城、福島をはじめとする東日本各地で、地震が遺したものと今なお向き合い続けている人たちを想いながら、一人ひとりを大切にした支援で寄り添い続けて参ります。ご支援をお寄せくださる... -
スタッフのつぶやき
彼らの生き方から学ぶもの──3.11と福島県沖地震の記憶
今から約3年前に、令和4年福島県沖地震が発生した。マグニチュード7.4の大地震で、宮城や福島では震度6強の揺れを観測した地域もある。多くの家屋が倒壊、亡くなった方や傷病者、インフラにも被害が出ており、東北に大きな爪痕を残した。1年前の令和3年... -
スタッフのつぶやき
ADRAのモットーを思い出すとき ~私の3.11~
ADRAのスタッフ全員と一緒に原宿でランチを食べ、帰ってきてから1時間くらい経った時だった。長男が生まれ、慶弔休暇から明けたばかりの私は、それまでに溜まってしまった仕事を片付けている最中だった。 2時46分にけたたましく、事務所の中でサイレンが鳴... -
スタッフのつぶやき
「スーパーヒーローズ・スクール」の子どもたちにぬくもりを届けました
ポルタヴァにて ADRAの活動をいつも応援してくださる皆さま、どうもありがとうございます。12月には、クリスマスギフトとしてたくさんのご寄付をいただき、心より感謝申し上げます。皆さまの温かいご支援のおかげで、ウクライナ国内やスロバキアに避難して... -
スタッフのつぶやき
茨城県取手市の水害から1年半。“つなぐ”の様子をお伝えします。
本日は、2023年6月の水害で携わった、茨城県取手市双葉地区「地域交流センター つなぐ」のその後についてお伝えします。前回の引継ぎ式で取手市双葉地区での活動は一区切りとなりましたが、その後も引き続き交流は続いております。今までの活動内容は、こ... -
スタッフのつぶやき
当たり前の幸せ
午前5時過ぎくらいだっただろうか。別室で寝ている家族を起こさないように、私は静かに身支度を始めた。泊めてもらった部屋の小窓から朝陽が差し込み、鳥のさえずりが耳に優しく届く。洗面台がないので、庭先で歯磨きを済ませ、バケツに汲んでもらった水... -
スタッフのつぶやき
「小さなお客さん」~スマホに保存されている写真~
気付けばこの地に足を踏み入れてから、一年が過ぎていた。毎日多くのボランティアや住民で賑わっていたADRAの事務所も落ち着きを取り戻し、今では1日に数人が訪れる程度になっている。穴水駅前の状況も大きく変わった。倒壊しかけていた家屋も解体が進み... -
スタッフのつぶやき
再び青空を見上げる方法
これは小学生の娘が書いた絵です。 娘はアート教室に通っています。教室はその週によってテーマが設けられ、絵画の週もあれば立体製作の週もあり、「絵画」といってもいろいろな技法を教えてもらったうえで、各自製作に取り組みます。娘がこの絵を仕上げ... -
スタッフのつぶやき
どこかで誰かのためになる
「バホンッ」。 何かが破裂したかのような音と共に、大きくハンドルが左右に取られる。サイドミラーには、黒い板状の何かが転がっていた。運転席のディスプレイには、見慣れない警告灯。 「ああ、やってしまったな。明日からどうしよう」。 冷や汗をかきな... -
スタッフのつぶやき
1年前の能登で目にした「覚悟」
能登半島の中心地、七尾。 東京と比べると質素な都会ではあるが、ここは確かに奥能登と中能登を合わせても、随一の都市なのだ。 「能登はやさしや、土までも」元禄9年に西山郷史が生んだ言葉である。それから現代まで、この地域に住む人々の気質を表す言葉... -
ネパール
4輪のシンボルマークを背負って活動する彼女たち
西ネパールのバルディヤ郡は、栄養状態や水衛生環境に関連する指標が全国平均を下回り、改善が必要なエリアであった。ADRAはこの地域で3年間の健康改善事業に取り組み始め、現在2年目が終わりを迎えようとしている。活動の中で、住民の栄養や水衛生に関す... -
スタッフのつぶやき
小さな行いが、大きな力に ― ADRAで働いて感じること
ADRA Japanの一週間は、全体ミーティングとお祈りで始まります。クリスチャンのスタッフはもちろん、そうでない者も一緒になって、牧師である支部長の言葉に耳を傾けます。紛争や災害、貧困下にある人達に思いを馳せ、駐在で外国や被災地に入るメンバーの... -
スタッフのつぶやき
私=私
「今、この瞬間に大切なこと」について、文章を書くことになった。 真っ先に浮かぶのは、子ども達。今朝から熱を出して保育園を休み、1日中読書と睡眠を繰り返す娘。そして、今頃保育園でおやつを食べている息子。世の中の殆どの親同様、私の生活の中心は... -
スタッフのつぶやき
飛花落葉
青く澄み渡った空にところどころ低く浮かぶわた雲。私は自転車をこぎながら、手をのばせばつかめそうな気さえして、空に見とれていたが、ふと地面に注意を払わないといけないことを思い出す。黄土色の硬く固まった土の道路は穴ぼこだらけで、うっかりする... -
スタッフのつぶやき
サプリの向こうに見る世界
ある日、スマホに保存された写真の一覧を見ていたら、英語で書かれたボトルが映っていた。Magnesium Glycinate。日本語で「グリシン酸マグネシウム」。日常的に摂っているサプリメントで、飲み切ってしまったため注文しようと思い、忘備録として撮影したも... -
スタッフのつぶやき
私の一枚 葉書
年季の入った木製のカウンターの小窓越しに、ヘナでオレンジ色に爪を染めた郵便局員のおじさんの手が動く。切手を貼るスペースを確認した後、「一枚10タカだよ」と彼は言った。バングラデシュでポストカードを手に入れて、ついに発送するこの日まで1か月... -
スタッフのつぶやき
私の一枚/お正月の母の味
昆布巻き、黒豆、なます、栗きんとん、伊達巻、レンコン、田作り…。2025年を迎えた食卓の、半月盆に所狭しと並べられたいつものお正月料理だ。年末から母がそのほとんどを手作りする。 母の負担を少しでも減らせたらと、今年はなますと栗きんとんを作った... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #6「生きる」ということ
バングラデシュ北西部、インドとの国境に近いディナジプール市ビラル管区での調査5日目。モンスーンが終わり、冬がこれから始まろうとしている10月後半。もちろん日本の秋冬のような気候ではなく、気温は日中30度を超え、湿度のおかげで体感温度も上がる... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #5「Civilized country」
初日、職場からホテルへの帰りはUberを使った。初めてだったため評価モニタリング担当スタッフが同乗してくれた。渋滞にはまり動かない車の中で、これまでオンラインでの打ち合わせしかしていなかった彼と様々な話ができた。 このスタッフが話す中で、繰り... -
スタッフのつぶやき
地球の裏側の同僚たちと
パソコンのスクリーンの上で、ひとりでに英語の文章ができあがっています。 「The schedule of the drilling will be…」(掘削スケジュールは…) 少し打ち込むと、カーソルが戻ってスペリングを直し、また文頭に戻って…パソコン越しにタン、タタンとキーボ... -
スタッフのつぶやき
目玉の価値
町には“それ”が溢れている。 服やカバン、ビルの屋上、はたまたスマートフォンの裏にも描かれている。 私たちは特に意識していなくても、見ただけでそれがどこの企業が作った物か知っている。 ロゴには力がある。 製造メーカーとしての認知だけではなく、... -
令和6年能登半島地震
能登半島地震から1年
能登半島地震から一年を迎えるにあたり、犠牲となられた方々に対し心より哀悼の意を表すと共に、被災されたすべての皆さまに、改めてお見舞いを申し上げます。 「あの日が近づくと落ち着かなくてね」 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県山元町の住民... -
スタッフのつぶやき
「温まるよね。本当に美味しい。」
富山県と石川県の県境近くにある長さ957mのトンネル。それを抜けるまでの青く澄んだ空色が嘘だったかのように、冷たい強風に吹かれた雪が激しく乱れ飛んでいる。 石川県七尾市内にあるコミュニティセンターの玄関前。トンネルを抜けてからこここまでの間、... -
令和6年能登半島地震
【能登半島地震被災者支援第19報】11月中旬、わくらコミュニティセンターまつりに参加しました
いつも温かいご支援をありがとうございます。 ADRA Japanは、穴水町と七尾市、輪島市での活動を継続中です。今回訪れた七尾市の和倉地区は、2024年1月から足湯やカフェなどの活動を続けている地域です。 11月17日、朝から雨が降ったりやんだり。 能登の冬... -
スタッフのつぶやき
復興のきざし ~能登での移動カフェにスタッフとして参加してみて~
2024年11月16日、私は約3ヶ月ぶりに能登半島穴水町を訪れた。関東から来た私にとって、秋の日本海側は寒く、薄暗い。おまけに、もうすぐ初雪という時期であった。今回の穴水訪問は、ADRAが毎月行っている「移動カフェ」事業によるもので、集会所に地域の方... -
スタッフのつぶやき
ADRA Japanスタッフ紹介 ~ 三原千佳~
小学生の頃から、仲間外れにされている子や悲しそうな様子、苦しそうな表情を見るのが嫌でした。本人は悪くないのに、なぜ辛い想いをしないといけないのだろうと疑問でいっぱいだったのを思い出します。それぞれグループで固まって話に盛り上がっている、... -
スタッフのつぶやき
今日という日が、世界中の人々にとって、昨日よりも良いものであるように
眼前の林を成しているのは、樹高20mを超える杉の高木だ。濃く深い緑色の葉を携え天に向かって伸びる姿は、都内の高層ビルさながらに、イワシ雲が浮かぶ空を遮っている。その杉林から続く砂利の川岸に、私は立っていた。 右を流れる川幅は約1m、水深は所に... -
ウクライナ人道支援
家族の日常|スロバキア出張記#6
こんにちは、ADRAの永井温子です。7日間のスロバキア出張記、第6日目をお届けします。今回は、避難生活の中でも家族の絆を強く感じさせてくれた、二人の男の子とお父さんのことをご紹介させてください。 サンタに扮したスタッフが、子どもたち一人ひとりの... -
ウクライナ人道支援
「戦争の怖さをどう乗り越えるのか」|スロバキア出張記 #5
こんにちは、ADRAの永井温子です。7日間のスロバキア出張記、第5日目をお届けします。この日、ケジュマロクの避難民センターで、一人の男性から受けた問いかけが、私の心に深く残っています。 センターに集まっていた一部の方と一つのテーブルに座り、日本... -
スタッフのつぶやき
能登半島-爪痕と力-
2024年11月、震災から1年を迎えようとする能登半島を訪れた。 海へと続く谷あいに点在する集落を眺めながら、トンネルを超えて行く。空には灰色の雲が重く広がり、淡く色づいた山並に朝霧が立ち込める。コントラストを眺めながら、深く息を吸った。 「この... -
ウクライナ人道支援
家族との距離|スロバキア出張記#4
こんばんは、ADRAの永井温子です。 7日間のスロバキア出張記、第4日目をお届けします。この日は電車で5時間かけて、別の避難民センターがあるケジュマロクに向かいました。 電車の通路を挟んだ隣の席で、同僚が、ケジュマロクのセンターの運営を支えてきた... -
ウクライナ人道支援
二十歳の青年|スロバキア出張記#3
みなさんこんにちは、ADRAの永井温子です。7日間のスロバキア出張記、第3日目をお届けします。この日は、ブラチスラバから電車で約1時間の場所にあるトレンチンという町を訪れました。 トレンチンでは以前から、ウクライナ国内に送る物資の箱詰めなど、ウ... -
ウクライナ人道支援
涙の理由|スロバキア出張記#2
こんにちは、ADRAの永井温子です。 7日間のスロバキア出張記、第2日目をお届けします。今回は、スロバキアの首都ブラチスラバのショッピングモールの一角で運営されている避難民センターを訪れた際のお話です。 モールの広場には、高さ5~6メートルはある... -
ウクライナ人道支援
手の中のチョコレート|スロバキア出張記#1
こんにちは、ADRAの永井温子です。日曜日の夜、1週間のスロバキア出張から帰ってきました。 スロバキアは、多くのウクライナ避難民が暮らす国。現地で見聞きしたこと、感じたこと、考えたことが私の中にあふれていますので、皆さまにお伝えできればと、7日... -
スタッフのつぶやき
我が家は家族全員がサンタクロース!
私には、6歳の娘と4歳の息子がいるが、「うちにはサンタさんはやってきません。」と公言している。それにも関わらず、二人はクリスマスを心待ちにしている。 娘が3歳を超えてサンタクロースを意識し始めたころ、その存在についてどういう立ち位置をとるべ... -
スタッフのつぶやき
クリスマスから考える、世界が抱える問題。
私のクリスマスの思い出は、『やっぱりサンタはいなかった』である。1995年冬、クリスマスが近づく頃、サンタクロースが実在するか否かは、小学校低学年だった私の周りではよく話題になった。8歳の私は、「いるかもしれない!!」というワクワク感を持ちつ... -
スタッフのつぶやき
見えないものに宿る幸せ:サンタクロースと私のクリスマス
1897年9月、ニューヨークの新聞、『サン』紙で記者を務めていたフランシス・チャーチ氏は、8歳の女の子から、「サンタクロースは本当にいるんですか?」と問われ、次のように応じた。 「誰もサンタを見たことがないからって、実在しないという証明じゃない... -
スタッフのつぶやき
「サンタクロースが運ぶ夢」
妹とは4つ歳が離れている。私が小学校3-4年生になり、サンタクロースの存在を疑い始めたとき、妹は5-6歳。まだサンタクロースを純粋に信じていたし、母も、妹にはまだサンタクロースがいるという夢を持たせていてあげたかったと思う。 確かそれは9歳か10歳... -
スタッフのつぶやき
【クリスマスに考える】イエス・キリストも難民だった?
12月に入ると、ショッピングモールや住宅街、街路樹などがイルミネーションで彩られます。そうです、クリスマスシーズンがやってきました。光が奏でる旋律を子どもも大人もワクワクしながら眺めています。 お店によっては、イエス・キリスト降誕のジオラマ... -
スタッフのつぶやき
食品ロスから考える。より良い社会実現のために最も適した感情。
大手コンビニエンスストアチェーンのファミリーマートが、東京都と神奈川県の一部店舗にて廃棄寸前の食品に「涙目」のキャラクターシールを貼り、従来の割引シールを使用した店舗との販売状況を比較するという実験を始めた。消費者モニター調査で、キャラ... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #4 「ダッカのビュッフェで」
バングラデシュ稼働初日のこの日、13時前に、ティロが声をかけてくれ、調査チームメンバーと事業部長、財務スタッフと昼食に出た。日本からの初めての来客を気遣ってくれたのか、ビュッフェスタイルだった。マトンカレーやレンズ豆のスープ、フライドガー... -
イベント開催報告
【防災食セミナー】教会の皆さまに防災食作りを体験していただきました
先日ADRA Japanは、セブンスデー・アドベンチスト亀甲山キリスト教会にて、防災に関するセミナーを開催しました。ADRA Japanのスタッフが教会を訪問し、教会の皆さまと災害時の備えについて考え、実際に防災食の調理も行いました。しかも、普通の防災食で... -
ウクライナ人道支援
「何も残っていない。住む場所もない」と語るアラさんの希望とは
1,000日――ウクライナで多くの人々が家を失い、支援を必要とするようになってからの時間です。砲撃の音におびえる1,000日の夜。戦争の終わりを願い続けた1,000日の朝。耐え難いほど長い日々が今も続いています。 特に高齢者は、本格的な戦争がもたらした過... -
アフガニスタン
『幸運だったのかもしれない』ビノッドの言葉が意味するもの
「地震があったことは、彼らにとって幸いだったのかもしれない。」 そう述べたのは、ADRA Afghanistan(アフガニスタン支部)の事務局長、ビノッドだ。2023年10月に、ヘラート県で連続発生したM6.3 の大地震。1,500以上の命を奪い、30,000棟以上が全壊した... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #3「バングラデシュ支部 ダッカ事務所」
翌朝ホテルから事務所への移動は午前9時を過ぎていた。人々が既に1日をスタートさせる時間で、ダッカ市内の渋滞もすでに始まっていた。これまで私はADRA支部がある2つの国、ジンバブエとスロバキアで車移動を経験しているが、バングラデシュの交通事情... -
スタッフのつぶやき
サンタさんに託す思い
細見家では、中学校1年生のクリスマスが近づくと、「サンタさんの真実」が解き明かされる。 12月の肌寒い季節。リビングにあるこたつで暖を取っていると、“その時”が突如として訪れた。隣に滑り込んできた母が、少し真面目に、でも顔を緩めながら話し始め... -
レバノン
レバノンにクリスマスは存在しない?
「中東にはクリスマスが存在しないんでしょう」。中東に関わっていると、そんな言葉を耳にします。 本当でしょうか。レバノンを見てみましょう。 あまり知られていませんが、中東は、キリスト教が発祥した地であり、聖書もこの地域が舞台です。そのうえ、... -
レバノン
「戦争の犠牲を払うのは子どもたち?」
レバノンでは、今日も各地で空爆が続いています。 https://youtu.be/bi95Gl2w4Yg レバノンの大きさは岐阜県と同じくらいの面積で、10,452平方キロメートルと、小さな国です。その国土の西側は地中海、東側は内戦中のシリア、南側はイスラエルに囲まれてい... -
スタッフのつぶやき
二人組の野ネズミと国際協力
幼い私にとって、両親が毎晩絵本を読んでくれるひと時は大切なコミュニケーションだった。サラリーマンの父と研究者の母を持つ私は、日中は保育園で、夜は近所にあった祖父母の家で過ごした。夕飯を終え、お風呂に入れてもらい、長い一人遊びの時間を経て... -
スタッフのつぶやき
ボール1個の可能性
ボール1個に6億円超の値が付いた。人道支援活動のために、寄付を集めることに奔走している私にとって、衝撃的な金額である。折しも前日、他団体で同じようにファンドレイジングを担当しているスタッフから、「今年、特に厳しくないですか?」と声がかか... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #2「ダッカの白い空」
バングラデシュ到着後、空港からホテルまでの道中、迎えに来てくれた同国支部事務局長が「バングラデシュのことは少し勉強してきた?」と切り出してきた。真夜中のダッカ市内は、聞いていたような渋滞はないが、遠くからクラクションの音がかすかに聞こえ... -
ネパール
【ネパール】ハロウィンによく似たガイジャトラ祭り
実は、ハロウィンによく似たお祭りが、ネパールでも開催されていることをご存じでしょうか。毎年8月下旬、カトマンズの先住民と言われるネワール族の間では「ガイジャトラ*」と呼ばれる特有な行事があります。 *ガイジャトラ:ガイは牝牛、ジャトラは祭り... -
令和6年能登半島地震
ADRA Japanでは石川県で活動してくださるボランティアを募集しています。
ADRA Japanでは石川県で活動してくださるボランティアを募集しています。 先日の秋雨前線による豪雨の影響で、能登半島では甚大な被害が出ています。1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々にとっては、ようやく少し先の見通しが立ってきたところで... -
スタッフのつぶやき
バングラデシュ出張記 #1「到着」
成田を発ち、経由地クアラルンプールの空港で搭乗を待つ間も、なぜかバングラデシュに向かっているという実感があまり湧かなかった。計11時間のフライトの後、現地時間10月13日の23時、ようやくダッカに到着した。私にとって初めてのバングラデシュ訪問だ... -
スタッフのつぶやき
ハロウィンに伝える世界の子どもたちの話
みなさん、こんにちは! 今回のブログでは、ADRAスタッフが日常を過ごす中で感じたことをつづる「スタッフのつぶやき」をお届けします。 「ママー、見て―!かぼちゃー!!」 保育園に迎えに行くと、折り紙で作った可愛いアイスクリームが張り付けられ... -
スタッフのつぶやき
秋の風を感じながら
肌に刺さる風が冷たくなってきましたね。アメリカの街ではカボチャが山積みになって売られている様を目にします。そうです、ハロウィンが近づいてきました。 一方で日本の10月は、神無月(かんなづき)と呼ばれます。島根県出雲では、神在月(かみありづき...
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