スタッフのつぶやき– category –
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スタッフのつぶやき
【戦後80年】父との会話
<終戦生まれの記憶> 「戦後80年について語ってくれとは言われても、その年に生まれた身だからねぇ…」 電話越しにインタビューの概要を伝えると、父は困ったような口調で応じた。 日本では終戦年として知られる1945年に、父・邦博は北海道函館市で産声を... -
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【戦後80年】どうしても訪れたいパラオ
小学5年生、地図帳を開いて日本と似ている国旗があることを発見した。以来、その旗を忘れたことはなかった。 大学2年生、海外に出てみようと思ってGoogle mapを広げるとまた同じ国旗が目に留まった。 「パラオ」である。 パラオの国旗は、青い海に浮かぶ黄... -
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【戦後80年】この街に遺る爪痕を辿って
原宿は今日も多くの人で賑わう。 朝から強い陽ざしが竹下通りを照らす。まるでコーヒーに入れたばかりのミルクのように、生き生きとした入道雲の間を水縹の空が顔を覗かせる。都会の喧騒に蝉が参加するにはまだ早い。ただじっと土中で出番を待ち焦がれる――... -
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【戦後80年】1995年のノーベル賞 パグウォッシュ会議 / 丸木位里・俊『烏』/杉並区のご婦人たちへ
さかのぼること30年前、ある日本人がノーベル平和賞の候補に挙げられました。1995年、ノーベル平和賞を選考するノルウェー・ノーベル委員会は、第二次世界大戦の終結から50年の節目に、後世に最も影響を与えた、その大戦に関連する出来事や取組に平和賞を... -
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【戦後80年】スジョンと私
胸糞が悪い。 5月末の金曜の昼過ぎ、書籍の頁をめくりながら私はつくづく、そう感じていた。反面、脳裏にスジョンと共有した数々の思い出が蘇る。 スジョンというのは、私の学生時代の友人。大学2年生の時、在籍していた国文学研究室に留学生として韓国... -
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こいのぼり泳ぐ空の下で
ひらひら、くるり。少し風の強い5月の午後、青空の下で我が家のこいのぼりが風にたなびく様を見ながら、子どもが1人増えるたびに、鯉を買い足してきたことを思い出す。「この青いのは長男ので、緑が次男。三男のときには、これより小さいのがなかったから... -
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「ツバメほろほろ」
雲一つない浅青の空を見上げる。まるで春の到来を喜び勇んでいるかの様に縦横無尽と舞い踊るツバメ達。渡り鳥である彼らは、出産のために東南アジアやオーストラリアから数千キロという長い距離を移動する。土の匂いに混ざり、青々とした暖かい草の香りを... -
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ビリヤニ
口の中に、カルダモンとシナモンの香りが広がった。同時に鼻を抜けるレモンの匂いも心地よい。私はダッカの食堂にいた。 2024年10月、仕事で初めてバングラデシュにやってきた。到着1週目の木曜日、ようやく一人で夕食に出る時間がとれた。当地滞在中、現... -
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ドイツと日本、苦境への対応差について
1918年11月、ドイツ、キール軍港。 第一次世界大戦の総力戦でドイツ帝国は大きく疲弊、敗戦が続き、敵国イギリスに対し圧倒的形勢不利、敗戦濃厚な状況となった。そんな中、ベルリンの海軍本部よりキールの水兵に絶望的な命令が下された。イギリス帝国への... -
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一家団欒
4月9日のオンライン朝日新聞で、フリーアナウンサー、桑原征平氏(80)のインタビュー記事を読んだ。桜が好きだった彼の母親について語られていた。小学生のころ、「今夜だけは」と母が父に懇願し、兄と母3人で京都の平野神社へ夜桜を見に行った記憶を... -
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「切磋琢磨」
彼女の名は、市川結理(ゆうり)。 インターンとしてADRAに入り、現在は正職員としてエチオピア事業を担当している。インターン開始直後から怖気づくことなく発言する姿、他者が傷つかぬよう慎重に選んだ言葉で投げる質問、聞けば納得の建設的なアイデアと... -
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焚き火とチョコレート‐ADRA 会計担当職員のポートレート
パリッとした人。 守屋円花を一言で表すように言われたら、そう答えるだろう。会議での話しぶり、後輩を指導する姿はまるで糊付け後、アイロンを当てたシーツのようだ。会話をしていても、ちゃきちゃちとして、もたつくことがおおよそ無く、守屋がいると物... -
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ADRAと子育て
「おや。私は一体誰と話しているんだろう。」 ADRAの同僚と話していると、狐につままれた気分になることがあります。目の前にいる先輩の顔に、その人のお子さんの顔が重なるのです。 冒頭の写真をご覧ください。昨秋ADRAが参加したイベントで撮影したもの... -
アースデイ
太陽の恵みで育む未来:中東紛争地に持続可能な農業技術を【アースデイ】
2015年から続くイエメン内戦により、人口の3分の2が深刻な食糧危機に直面しています。2025年のOCHA報告書では、6人に1人にあたる510万人が、飢餓を危険視される状況に陥ると予測されています。 ADRAは、2015年から食糧や衛生キット配付、給水支援などを... -
アースデイ
地球人として生きる-ミャンマー地震とADRA-【アースデイ】
2025年4月19日・20日、ADRA Japanは代々木公園で催されるアースデイ東京2025に参加します。出展を記念して、事業部スタッフが日頃携わっている事業を環境やサステイナビリティの視点から紹介します。 ************************... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
熱くなるもの重要だ
人生で一番幸せだった瞬間は、と聞かれたら「夜桜の下で踊ったことです」と答えるだろう。 頭上に満開の夜桜が広がってぐるりと一回転。素足に春のアスファルトは冷たく、細かな砂利の粒がこすれてヒリヒリする。リズミカルに繰り返す和太鼓の音と雑踏から... -
アースデイ
環境に配慮した汲み上げ井戸で、難民と住民が共生できる農園をエチオピアに【アースデイ】
2025年4月19日・20日、ADRA Japanは代々木公園で催されるアースデイ東京2025 に参加します。 出展を記念して、事業部スタッフが日頃携わっている事業を環境やサステイナビリティの視点から紹介します。 膝まで隠れるほどの雑草が生い茂る野原に、ADRA... -
エチオピア事業
エチオピアに咲く平和の花
現在、ADRA Japanではエチオピアで灌漑による生計向上と平和的共存促進のプロジェクトを進めています。後者の活動では大規模な住民集会も開催しているのですが、現地からのレポートを見ると、いつも目に留まるものがあります。女性達の服装です。 プロジェ...
