スタッフのつぶやき– category –
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桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
桜の木の下で
桜の季節になると思い出す。 顔一面しわくちゃにして、大きな口を開けて笑うみんなの顔。あちこちから聞こえる笑い声。 楽しくなるが故の早口の東北弁。大きなブルーシートの上には40人程の喜ぶ住民の方々と手作りのお料理。 見上げれば満開の桜。そして横... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
「桜の花咲く季節に思う」
喜びよりも切なさが勝るのは、桜の儚さからか、あるいは出会いと別れの季節だからか…。 息子の卒園と入学を彩ってくれた昨年の桜は、いつにも増して感慨深いものがあった。 昨年、入学式の日の桜 0歳5か月から、転園を繰り返し、1つの幼稚園と2つの保育園... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
桜の意志
2016年3月下旬、駐在先のイラクに、母から、1通のメッセージと写真が届いた。 「遅かったけど、完走したよ!!桜が満開で気持ちよく走れた😊」 画面には、満開の桜をバックに、はにかむ母が写っていた。 私の母は、歩くのが下手だった。そう言うと... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
国花:桜と石楠花
法で定められてはいないが、事実上、日本の国花は「桜」と言っても過言ではない。癒しをくれる薄桃色が、春の陽気に誘われて芽吹くのを拝められるのは、日本人の特権である。外国人も、日本のイメージと言えば「さくら」と二つ返事で返って来る。花見を... -
イエメン
イエメンの人々に平穏な春はいつ訪れるのか
外を歩くとぽかぽかとした日が増え、草木も少しずつ芽吹き始めている。冬の間、モノクロに映っていた街が、3月に入ると春の優しい色合いに染まってきた。蕾を身につけ、わずかに咲いている桜の木を眺めた。 桜には不思議な力がある。心を癒してくれる... -
令和6年能登半島地震
二度目の桜 ~能登半島にて~
この地に春が訪れようとしていた。 数か月と続いた長い冬の季節を終え、白い絨毯の様に辺りを覆っていた雪景色を見る事も少なくなっていた。幸いな事に、今年は雪が少なかった。お陰で、地震により傷ついた家屋が雪の重みにより倒壊するといった二... -
桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~
始まりの花
平日の昼間、都会に突如出現した自然の楽園は観光客で賑わっていた。3月13日木曜日の昼下がり。 私は上野恩賜公園を、熊本から遊びに来ていた母親と散歩していた。外国人観光客でごった返すアメ横を歩き回った後の私の足は、鉄の棒のように重い。他愛のな... -
スタッフのつぶやき
明日の神話
東京都、渋谷駅。 JRと京王井の頭線の乗り換え通路に、このバカでかい絵はある。 1日何万人がこの絵の前を通り過ぎるのだろうか。 (キャプション:岡本太郎「明日の神話」) 岡本太郎は大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」や「芸術はバクハツだ!」の言... -
国内災害
東日本大震災から14年の節目に
東日本大震災から14年が経ちました。 私たちADRA Japanは、岩手、宮城、福島をはじめとする東日本各地で、地震が遺したものと今なお向き合い続けている人たちを想いながら、一人ひとりを大切にした支援で寄り添い続けて参ります。ご支援をお寄せくださる... -
スタッフのつぶやき
彼らの生き方から学ぶもの──3.11と福島県沖地震の記憶
今から約3年前に、令和4年福島県沖地震が発生した。マグニチュード7.4の大地震で、宮城や福島では震度6強の揺れを観測した地域もある。多くの家屋が倒壊、亡くなった方や傷病者、インフラにも被害が出ており、東北に大きな爪痕を残した。1年前の令和3年... -
スタッフのつぶやき
ADRAのモットーを思い出すとき ~私の3.11~
ADRAのスタッフ全員と一緒に原宿でランチを食べ、帰ってきてから1時間くらい経った時だった。長男が生まれ、慶弔休暇から明けたばかりの私は、それまでに溜まってしまった仕事を片付けている最中だった。 2時46分にけたたましく、事務所の中でサイレンが鳴... -
スタッフのつぶやき
「スーパーヒーローズ・スクール」の子どもたちにぬくもりを届けました
ポルタヴァにて ADRAの活動をいつも応援してくださる皆さま、どうもありがとうございます。12月には、クリスマスギフトとしてたくさんのご寄付をいただき、心より感謝申し上げます。皆さまの温かいご支援のおかげで、ウクライナ国内やスロバキアに避難して... -
スタッフのつぶやき
茨城県取手市の水害から1年半。“つなぐ”の様子をお伝えします。
本日は、2023年6月の水害で携わった、茨城県取手市双葉地区「地域交流センター つなぐ」のその後についてお伝えします。前回の引継ぎ式で取手市双葉地区での活動は一区切りとなりましたが、その後も引き続き交流は続いております。今までの活動内容は、こ... -
スタッフのつぶやき
当たり前の幸せ
午前5時過ぎくらいだっただろうか。別室で寝ている家族を起こさないように、私は静かに身支度を始めた。泊めてもらった部屋の小窓から朝陽が差し込み、鳥のさえずりが耳に優しく届く。洗面台がないので、庭先で歯磨きを済ませ、バケツに汲んでもらった水... -
スタッフのつぶやき
「小さなお客さん」~スマホに保存されている写真~
気付けばこの地に足を踏み入れてから、一年が過ぎていた。毎日多くのボランティアや住民で賑わっていたADRAの事務所も落ち着きを取り戻し、今では1日に数人が訪れる程度になっている。穴水駅前の状況も大きく変わった。倒壊しかけていた家屋も解体が進み... -
スタッフのつぶやき
再び青空を見上げる方法
これは小学生の娘が書いた絵です。 娘はアート教室に通っています。教室はその週によってテーマが設けられ、絵画の週もあれば立体製作の週もあり、「絵画」といってもいろいろな技法を教えてもらったうえで、各自製作に取り組みます。娘がこの絵を仕上げ... -
スタッフのつぶやき
どこかで誰かのためになる
「バホンッ」。 何かが破裂したかのような音と共に、大きくハンドルが左右に取られる。サイドミラーには、黒い板状の何かが転がっていた。運転席のディスプレイには、見慣れない警告灯。 「ああ、やってしまったな。明日からどうしよう」。 冷や汗をかきな... -
スタッフのつぶやき
1年前の能登で目にした「覚悟」
能登半島の中心地、七尾。 東京と比べると質素な都会ではあるが、ここは確かに奥能登と中能登を合わせても、随一の都市なのだ。 「能登はやさしや、土までも」元禄9年に西山郷史が生んだ言葉である。それから現代まで、この地域に住む人々の気質を表す言葉...
