24年前の記憶と今|アフガニスタン地震の現場から~part1~

こんにちは。アドラ・ジャパンの永井温子です。

アフガニスタンで大きな地震が発生してから1か月。
日本では知る機会が限られる中、私たちのもとには、現場からの動画が複数届いています。

アドラのブログを読んでくださっている皆さまには、ぜひお伝えしたいと思い、5回に分けて、現地から届いたメッセージとともに、私たちの思いを送らせていただきます。

ご自身のお気持ちを、世界にちょっと向けてもいいかなと思ったときに、お読みいただけたら嬉しいです。

さて、アフガニスタンという国は、私にとって思い入れの強い国のひとつです。

24年前の今頃、みなさんは何をしていた頃でしょうか?
911の同時多発テロ事件があった年のことです。

私は、アドラの海外ボランティアに参加し、戦後復興の真っ最中の地から帰国したばかりの学生で、この世界から戦争をなくしたいと、強く強く思っていました。

その矢先に、「米英軍がアフガニスタンに空爆を開始」というニュースが流れます。

夜の闇の中に、オレンジ色の閃光がいくつも走り、空が繰り返し赤く染まる映像を前に、「こんなにも嫌なのに、また戦争がはじまってしまった…」というショックで、私はテレビの前で固まってしまいました。

世界のために何かをしたいと願っても、自分はとてつもなく無力なのではないか。

そんな思いにとらわれて、絶望を感じていたように思います。

あとで母から、「あのときのあなたは顔が真っ白で、声をかけても反応しないから本当に心配した」と言われました。しばらく、放心状態だったようです。

それから紆余曲折を経てアドラに入職。

東日本大震災やシリア内戦、ウクライナ危機、能登半島地震など、多くの事柄が起こる中、たとえ無力さと感じることがあったとしても、「誰でも必ず何かはできる」ということを、私はアドラの活動と、皆さまからのお支えを通して気づかせてもらってきました。

アフガニスタンには、私自身も行ったことはありませんが、皆さまと一緒に教育支援を届けたときの、くったくのない笑顔を見せていた子どもたちを思い出す、身近な国の一つです。

アフガニスタンは今、さらなる困難に直面しています。

約4週間前の8月31日、アフガニスタン・クナル州を大きな地震が襲い、1,500人以上が命を落とし、数千人が負傷、多くの家が瓦礫と化しました。

ニュースでは、がれきの下に閉じ込められた女性を、現地の慣習により男性が助けられなかったという、胸が痛む出来事も伝えられています。

現場で調査にあたったスタッフは、村人たちの切実な声を代弁しました。

「この村では家々が倒壊し、多くの人が負傷しました。しかしいまだに、初期支援すら届いていません」(2025年9月4日)

私たちは、希望と力を、この地域に届けるために動いています。
少しずつ、寄付も集まってきており、本当にありがたいことです。

次回は、被災したある父親の証言をお届けします。
深い悲しみの中でも「子どもを守りたい」と願う強さを知っていただける内容です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いできたら嬉しいです。

永井温子

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