
皆さんこんにちは!ミャンマー担当の守屋です。突然ですが、みなさんはミャンマーの挨拶を知っていますか?
正解は…
ミンガラーバー!
この「ミンガラーバー!」と言う言葉は、朝・昼・晩を問わず、更にはフォーマルでもカジュアルでも使えるとても便利な挨拶です。けれどもこの言葉、実はただの挨拶ではありません。
<言葉に込められた「祈り」>
「မင်္ဂလာ(ミンガラー)」は、サンスクリット語に由来する「吉祥」「祝福」「善きこと」という意味を持っています。そして文末の「ပါ(バー)」は、丁寧さを添える表現。直訳すると、「あなたに祝福がありますように」「幸運がありますように」となり、そこには相手の幸せを願う祈りが込められています。
つまり「ミンガラーバー」は、単なる「こんにちは」ではなく、**「あなたの人生に良きことが訪れますように」**という温かな願いを伝える言葉なのです。

<困難の中でも交わされる笑顔のあいさつ>
紛争から逃れた人々が身を寄せる難民キャンプ、台風の影響で水害に遭い家を失った集落。現地のスタッフが支援に訪れるとき、避難民の人々は、厳しい状況にあっても「ミンガラーバー」と笑顔で声をかけてくれます。その一言には、「今の困難を越えて、あなたにも、私にも、良い未来が訪れますように」という祈りが込められているのです。
生きることが難しい状況でも、人は互いの幸せを願い、希望を分かち合える――そう気づかされます。

「ミンガラーバー」という挨拶を知ることは、遠く離れたミャンマーの人々と心を通わせる小さな一歩です。もし機会があれば、ぜひ口にしてみてください。もしくは、次に誰かと顔を合わせるとき、心の中で「ミンガラーバー」とつぶやいてみませんか。その言葉が、あなたの日常にも小さな祝福を運んでくれるかもしれません!
ADRAはこれからも、人々の「ミンガラーバー」という願いを支えていきます。
(ミャンマー担当:守屋円花)

