ウクライナからの訪問──マリアさんが語る、今も続く「支えが必要な日常」

 いつもADRAへの温かいご支援をありがとうございます。

 先日、ウクライナから ADRAウクライナ支部の開発・パートナーシップ担当 マリア・ペストリューガさん が、ADRA Japanの東京事務所を訪れました。

 今回マリアさんは、日本で開催された「ウクライナ地雷対策会議」に参加するために来日しており、その貴重な時間の合間をぬって事務所に立ち寄ってくださいました。同会議は、ウクライナで深刻化する地雷汚染や被害について、各国政府や国際機関が話し合う国際会議であり、ウクライナ国内で人道支援を行うADRAにとっても非常に重要なテーマです。ADRAも、地雷の被害を受けた方へのケアや、危険地域での支援活動、地雷被害を避けるための啓発活動などにも取り組んでいます。

 マリアさんからは、現地の人々が直面している厳しい状況についてお話を伺いました。

 ウクライナでは、長期にわたり攻撃で破壊が続き 、前線に近い地域だけでなく、国の中央部を含む広い範囲に被害が及んでいます。

 その中で、多くの人が―

家を失い、

家族や友人を失い、

心に深い傷を負いながら、

どうにか日常を保とうとしています。

「皆、疲れています。長い戦争は、体だけでなく心もすり減らしてしまいます。だからこそ、メンタルヘルス支援は今のウクライナで非常に重要です。」とマリアさんは穏やかな口調で、しかし迷いなく語りました。

 お話の中で、マリアさんは一度、言葉を詰まらせました。

「ウクライナ国民を代表して、心から…ありがとうございます。日本は遠い国ですが、みなさんの心は私たちと共にあります。お金だけでなく、思いや気持ち、時間を届けてくださっていることに、心から深く感謝しています。」

 涙をこらえながらそう言い終えた後、「感情的になってしまってごめんなさい。けれど本当に、皆がそう思っています」と付け足され、私たちも強く胸を打たれました。

 ウクライナでは今も、多くの人々が「明日をどう迎えるか」と不安を抱えながら、日々の生活を続けています。その中で、「あなたはひとりではありませんよ」というメッセージが伝わる瞬間が、人々を支える大切な光となっています。

 マリアさんは、ウクライナの美しい景色が納められた写真集と、チョコレートをもってきてくださいました。普段は破壊された建物や傷ついた街並みの写真を見ることが多い中で、ウクライナの本当の美しさに触れることができました。

 皆さまのあたたかいご支援は、確かに現地に届きます。心のケアの活動でも、悲しみや苦しみの奥にある芯の部分を癒していけるよう、そっと寄り添いながら、今後も支援を続けていきます。

ウクライナ事業担当 ディナラ アビブッラエヴァ

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