【ウクライナ】追加越冬支援~勇気づけてくれたあなたに~

皆さん、こんにちは。ウクライナ事業担当の高橋睦美です。
この度は、ウクライナへの追加越冬支援にご協力いただき、本当にありがとうございます。
世界情勢が不安定な中でも、皆さまが変わらず手を差し伸べてくださることが大きな励ましとなっています。

2026年に入り、気が付けば節分も過ぎ去り、ひな祭りも終わった。2022年2月にウクライナの人々が日常の平穏を失ってから既に4年。当地に住む友人や同僚に想いを馳せているうちに今度は中東で新たな戦争が始まった。アメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃を告げるニューヨークタイムズの記事は読者にこう問いかけている。

How are you making sense of this news?

(このニュースを、あなたはどのように意味づけて受け止めているか?)

世界各地での暴力、争い、武力衝突のニュースを見ない日はなくなった昨今。この問いを見て、あなたはどんな気持ちになるだろうか。

2026年3月3日のニューヨークタイムズの一面

正月休暇から戻った1月、年明け早々ウクライナ側と協議しなければいけない課題も山積みになっている中で、現地からの連絡や報告が遅れがちになった。南東部ドニプロペトロウシクやザポリージャなどの地域でも、1日に14~16時間の停電が続き、国内各地で働くスタッフたちにとって仕事にならない状況であることは容易に想像がついた。日本国内のテレビや新聞でもウクライナの厳冬のニュースは連日報道された。想定していた以上の過酷な寒さに、追加越冬支援が必要になっている状況が現地とのオンライン会議でも共有されていた。

1月29日、ADRAネットワーク本部からADRA Japanを含む各支部にウクライナへの追加越冬支援の呼びかけがあった。寒さが最も厳しい「今」追加支援が求められている中で、日本だけで資金を集めて緊急追加支援をするのは困難だが、世界各地の支部と一緒であれば力になれるかも。2月3日にスタートしたクラウドファンディング。約1週間、ReadyForを通じた寄付と民間企業への呼びかけで、合計約350万円の追加越冬支援資金が集まった。

ReadyForでの緊急越冬支援のページ

スウェーデンやオーストラリアなどADRA各国支部と協力し、私たちはウクライナ南東部ドニプロペトロウシク州のドニプロ及びクリヴィー・リフ、2つの地区の約1万6千人の住民の暮らしを支える暖房ネットワークに発電機を導入する。これらの電力を通じて、障害者など弱い立場の人々も多く暮らす集合住宅や福祉施設に「暖」を届け、徐々に寒さが和らいだ後もライフラインとして人々の生活を支える。

昨年末越冬支援を受け取った国内避難民センターの居室と避難民の方々
(ザポリージャ、2025年12月)

私自身、胸を締め付けるような近頃の世界情勢のニュースに気持ちが追いつかなくなることもある。だからこそ、今回のように名前も顔も知らない誰かのために手を差し伸べてくれる人々の存在にたくさん勇気づけられている。きっとそれはウクライナの方々も同じであろう。先日行われた現地チームとのオンライン会議では、現地プロジェクトマネージャーが日本との事業を振り返り、こう語った。

「日本ってこんなに遠いのにこんなにも近い」

今後も支援現場からの報告を基に、日本とウクライナの人々をさらに繋げられるよう「冬来たりなば春遠からじ」という言葉を信じて、ウクライナ支援活動に取り組んでいきたい。

(文責:ウクライナ事業担当 高橋睦美)

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