皆さん、こんにちは。モンゴルで農業を営む人々を支えるストーリー、第4話では、野菜を育てるだけでなく、それを売ることで暮らしを変えていく女性たちの挑戦をご紹介します。

ウルギー市で、ADRAの「気候変動対応型・栄養に配慮した農業プロジェクト(CANSAP)」に参加する女性たちは、自分の庭で野菜を育てるだけでなく、その収穫物を使っておいしい漬物や乾燥野菜を作る方法も学んでいます。
さらに、地元のお店や市場で販売するために、「どうやって売るか」「いくらで売るか」といった商売の基本も学び、栽培、加工、販売を通じて、家庭の栄養と収入を支える包括的な力を身につけています。
売る力を育てる3つの研修
販売研修は、初心者でも安心して参加できるよう、3つのステップに分かれています。
ステップ1:売るってどういうこと?
まずは、「誰が買ってくれるのか」「どんな価格が適切か」を考えるところから始めます。参加者同士で話し合いながら、販売の基本となる考え方やコツを学びます。
ステップ2:うまく届けるには?
次に、野菜を新鮮なまま届ける方法や、地元のお店や市場とつながる方法を学びます。グループで練習したり、ゲームのように楽しく学べる工夫もされています。
ステップ3:商品アピール
最後は、野菜を魅力的に見せる方法や、SNSで紹介する方法を学びます。中には、自分のお店の計画を立てるところまでチャレンジする人も。
この研修を通じて、参加者は野菜を「育てる」だけでなく、販売につなげる実践的な力を身につけて、暮らしをよくする一歩を踏み出しました。

地域とともに育つプロジェクト
CANSAPは、地域の人たちとの対話を重ねながら進められてきました。野菜を育てる人や加工品を作る人を紹介する資料を配布し、買い手とのつながりづくりを支援しています。料理コンテストなども開催し、参加者が自分の野菜や手作り食品を披露し、自信をもって地域の人々に紹介しました。
また、栄養・衛生・調理に関する研修も行われ、漬物や乾燥野菜などの保存食づくりを学ぶことで、家庭の食生活が改善。余った野菜や加工品を販売し、収入につなげています。
こうした積み重ねにより、地域全体にも変化が生まれています。2025年には、1世帯あたりの平均収入は前年の2倍以上となりました。今、「野菜が育たない」と言われていた町は、野菜を育て、売り、暮らしを豊かにする町へと変わりつつあります。

地域の人々への宣伝だけでなく、参加者の自信向上にもつながった。
皆さまの応援が持続可能な変化を生み出しています。
心より感謝申し上げます。

