「娘のために」──戦火の中で届いた希望の支援

ウクライナで危機が始まってから、すでに3年以上が経ちました。
それでも、戦争の影は今もなお人々の暮らしを深く覆っています。

ADRA Japanはこの間ずっと、ウクライナ国内で支援を続けてきました。
その中でも、「現金給付」という形の支援は、人々のそれぞれ異なる困難に寄り添える、非常に柔軟で力強いサポートです。

今日は、現金給付を通じて届いた「希望の物語」をご紹介します。

ウクライナ南部、ミコライウ州。
ここに住むアラ・バシナさんは、夫と障害を持つ娘の3人で暮らしていました。

ミコライウは、戦争の初期から激しい砲撃にさらされ、空襲警報が鳴り響かない日はないほど。
アラさんの家のすぐ近くにも爆弾が落ちてきました。もともと障害がある娘にとって、逃げることすら容易ではなく、身動きの取れない恐怖とストレスに日々さらされていたのです。

「娘の命と心を守るため」

アラさんは、家族で長年住み慣れた故郷を離れる決断をしました。
避難先では、娘の心を少しでも落ち着かせるために、親子で無料の陶芸教室に通い始めました。
粘土に触れ、形を作る時間は、ほんのひとときでも、心を落ち着ける癒しの時間でした。

そんなある日、教室で出会った女性からADRAの「現金給付支援」の話を聞いたのです。

アラさんはすぐに調べ、申請を行いました。
数日後、銀行口座には支援金が振り込まれていました。

「薬の値段がどんどん上がっていて、本当に困っていました。
ADRAの支援で、娘に必要な薬を買うことができたんです。
問い合わせてすぐに支援をいただけて、本当に感謝しています。」

アラさんは、支援で得た現金のすべてを、娘の薬の購入に充てています。

ADRA Japanは、(特活)ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と、皆さまからの温かいご寄付により、これまで約3,000人以上の方々に現金給付支援を届けてきました。

皆さまの想いは、アラさんのように苦境の中で希望を見失いそうになっていたご家族にとって、「生き抜く力」となっているのです。

ウクライナミコライウ州の草原を流れる南ブーフ川


皆さまの温かいご支援に心より感謝いたします。

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