
熊本地震の発生から間もなく1ヶ月になります。
ADRA Japanは御船町災害ボランティアセンターと連携しながら、被災された方々から寄せられる家屋に関する相談への対応を進めています。
御船町災害ボランティアセンターには、これまでに約300件近い支援ニーズが寄せられています。
倒れた家具を元に戻したり、使えなくなった家具を運び出したりする片付けのほか、荷物の移動、倒れたブロック塀の撤去、被害を受けた屋根への対応など、その内容はさまざまです。
ADRA Japanは家の修復に関する支援をしています。特に、屋根についての相談が寄せられています。日本の家屋に多く使われている瓦屋根は、地震の大きな揺れによって瓦がずれたり、割れたり、落下したりすることがあります。瓦がなくなった部分から雨水が入ると、天井や壁、木材などが濡れ、最初は屋根だけだった被害が家の内部にまで広がってしまいます。そのため、本格的な修理ができるまでの間、雨が家の中に入らないよう、できるだけ早く屋根を保護することが大切です。
そこでADRA Japanが行っているのが、ブルーシートを使った屋根の応急処置です。今回の活動では、能登半島地震の被災地でも活動してきた大工さんの協力を得て、「イエローボタン方式」と呼ばれる方法で作業を行っています。
屋根にブルーシートをかぶせる際に、熊本では土嚢を使うことが多いですが、強い風が吹くとバタつくようになり、はがれてしまうこともあります。そこで、黄色い円形の専用部材「イエローボタン」を使ってシートを固定し、風ではがれにくくしています。


イエローボタンを屋根瓦に固定

もちろん、ブルーシートを張れば屋根が直るわけではありません。あくまで専門業者による本格的な修理までの「つなぎ」の処置です。地震後は専門業者に修理の依頼が集中し、すぐに来てもらうことが難しい場合があります。また、高齢の方など、自分で業者を探して修理を依頼することが難しい方もいらっしゃいます。そうした方々から災害ボランティアセンターに寄せられた相談について、一軒一軒状況を確認し、必要なところに応急処置を行っています。
ADRA Japanは被災された一人ひとりの困りごとに向き合い、必要な支援を届けてまいります。引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
(国内事業課) Photo:©2026ADRA

