【フィリピン・ミンダナオ地震】暮らしを立て直す力に―活動完了のご報告

2026年6月8日、フィリピン南部ミンダナオ島沖でマグニチュード7.8の大地震が発生しました。1990年以来最大規模ともいわれるこの地震で、最終的に107人が亡くなり、1,320人が負傷。約20万人が被災し、12万戸以上の住宅が損壊しました。

特にサランガニ州では被害が深刻で、多くの家族が家を失い、避難所での生活を余儀なくされました。地震発生から数か月が経過しても、余震への不安や住宅の損壊により、自宅へ戻ることができない世帯が少なくありませんでした。

ADRAは、現地で迅速に被害状況を調査し、特に被害の大きかった地域であるサランガニ州グラン市の1,309世帯とマラパタン町の614世帯に対し、必要な支援物資などの援助を届けました。

さらにマラパタンでは「心理的応急処置(Psychological First Aid:PFA)」を実施し、被災された方々へ心のケアと寄り添いの支援を行いました。

現金給付支援

地震から数か月後、避難生活を続ける150世帯を対象に、多目的現金給付支援(MPCA)を実施し、一人当たり1,500ペソ(約3,800円)を給付しました。避難生活が長引く中で、必要とされるものは家庭によってさまざまです。食料を優先したい家庭もあれば、子どもの学校用品を準備したい家庭、日用品や医薬品を購入したい家庭もあります。また、少しずつでも住宅修繕の準備を進めたいと考える人もいました。

こうした自身の優先ニーズに応じて生活再建を進められることを目的に、自治体や地域組織との密接な連携のもと、サランガニ州マラパタン町の特に被害の大きな地域で現金給付を行いました。

対象となったのは、住宅被害によって避難生活が続いている世帯や、高齢者、障がいのある方、妊娠中または授乳中の女性、小さな子どもを育てる家庭など、特に困難な状況に置かれた人々です。

Photo:©2026ADRA(フィリピン・マラパタン 撮影:2026年8月5日)
Photo:©2026ADRA(フィリピン・マラパタン 撮影:2026年8月5日)

寄せられた感謝の声

配付後のモニタリング調査では、回答者全員が、「支援は役立った」「配付会場で安全を感じた」「事前に十分な情報提供を受けていた」と回答しました。この結果から、本事業が人道支援の原則に沿って、適切かつ円滑に実施されたことが確認されました。

「Salamat ADRA(ありがとう)」

「Daghan Salamat(本当にありがとう)」

「Thank you kaayo(心から感謝します)」

など、多くの感謝の言葉が寄せられ、支援そのものへの感謝だけでなく、「忘れられていなかった」という安心感も伝わってきました。

皆さまのご支援に感謝して

この活動は、お一人おひとりのご支援により実現しました。

地震から数か月が経過しても生活再建への道のりが続くなかで、多くの家族が必要なものを手にし、次の一歩を踏み出すことができました。

皆さまから寄せられた温かい支援が、避難所で暮らす家族の希望となり、日々の生活を支える力となっています。

本事業は2026年8月20日をもって終了いたしました。そのため、ADRA Japanではご寄付の受付を終了しております。

今後、ADRA Japanに届く「フィリピン・ミンダナオ地震被災者支援」へのご寄付につきましては、「海外緊急支援」へのプロジェクト指定寄付としてお預かりさせていただき、今後起こりうる災害被災者支援のために大切に活用させていただきます。 温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

目次