
2025年8月に発生したアフガニスタン東部地震の被災地クナール県では、被災世帯の62%に妊産婦が、含まれています。医療や栄養への支援が特に必要な妊産婦が、十分なケアを受けることが難しいなど、女性や少女たちは深刻な困難に直面しています。食料不足や衛生環境の悪化、重なる心理的ストレスに対し、ADRAは女性と子どもの生命と尊厳も守る包括的な支援にも力を入れています。
ADRAは、特に支援を必要とする1,070世帯を対象に、1か月分の食料を配付する中、妊産婦のいる家庭には栄養補助食品も届け、母子の命と健康を守るための支援を行っています。また、女性たちが過酷な避難生活の中でも健康と尊厳を保てるよう、衛生用品をまとめた「尊厳キット」の配付や、衛生に関する啓発活動も実施しています。



配付時には、アフガニスタンの社会情勢に配慮して、社会的に弱い立場に置かれやすい女性や子どもも不安を感じることなく物資を受け取れる環境を整えました。配付会場には女性スタッフを雇用・配置し、女性専用および子どもや障害者優先のレーンを設置しました。


さらに、将来の災害に備える防災知識(DRR)と、心の痛みに寄り添う心理的応急処置(PFA)の啓発セッションを開催しています。


特にPFAの周知は、心理的苦痛を和らげて適応的な行動を促すだけでなく、ジェンダーに基づく暴力(GBV)被害者への適切なケアや保護へとつなげる重要な役割を果たしています。

緊急救援物資の配付にとどまらず、衛生や心理的ケア、防災に関する知識を伝えることは、被災した女性たちが安全を確保し、困難な状況を乗り越え、再び生活を立て直していく力(レジリエンス)を高めるために今すぐ必要な取り組みです。
ADRAはこれからも、震災によって傷ついた人々の心と暮らしに寄り添いながら、現場での活動を続けてまいります。
こちらの事業は(特活)ジャパン・プラットフォームの助成金と、皆様からの温かいご支援により支えられています。心より感謝申し上げます。
