大型発電機をウクライナへ発送しました

ウクライナでは、戦争の影響により交通関連インフラや、エネルギー関連インフラの多くが今なお破壊されています。特に、発電施設が攻撃を受けたことにより、ウクライナでは電力供給が大幅に減少しました。病院など、人の命に関わる施設も深刻な電力不足が続き、電気さえあればつなげる命も、危険にさらされている状態でした。

ADRAは、ウクライナの社会インフラの回復にも努めており、このほど、日本NGO連携無償資金協力による助成および民間のご寄付を活用して、大型発電機(50kVA-160kVA)計16台をウクライナに届ける活動をはじめました。

送り先は、医療機関などの人々の生存に関わる16の施設です。集中治療室など24時間電力の供給が必要な場所に重点的に設置してもらい、人々の命をつなぎます。

これらの発電機はウクライナの隣国、スロバキアで調達し、発送に先立って、在スロバキア日本国大使や、在スロバキアウクライナ大使などをお招きし、発送式を開催しました。

発送式では、発電機の試運転を行ない、日本の皆さまからの温かいご支援が、ウクライナの方々のために確かに活用されることをご確認いただき、在スロバキア日本国大使館の中川真大使からは、「ウクライナを見過ごすことはできません、ウクライナの人々へのこの支援はとても必要とされています」とのお言葉をいただきました。

発送式に参列してくださった在スロバキア ウクライナ大使館Myroslav Kastran大使、トレンチン市Richard Rybníček市長、スロバキア内閣官房 国境を越えた協力担当首相補佐官Eduard Buraš氏からも、今回の支援活動への激励のお言葉をいただきました。

この活動は現地でも注目が高く、スロバキアのテレビ局やラジオ局の取材も受けました。

この日は7台の発電機をウクライナに送り、後日、さらに9台を送る予定です。これらの発電機により、約70万人の方が、安心して電気を使えるようになります。

このような活動ができることの感謝の気持ちを込めて、8月14日の発送式の様子を動画にまとめましたので、ご覧いただけましたら幸いです。

ADRAは現在、この発電機を通じた社会インフラの回復を目指す活動のほか、ウクライナの中でも特に支援が足りていない地域の方々に、よりスムーズに物資を届けられるよう、ウクライナ東部にトラックや移動式倉庫を設置するなど、物流インフラを整える活動にも取り組んでいます。

私たちの活動に温かいご理解とご支援をお寄せくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。

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ウクライナ人道支援へのご寄付を受け付けています。ご支援はこちらから。

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※本ウクライナ事業は、皆さまからの温かいご寄付と、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。皆さまのご理解と温かいご支援に心より感謝申し上げます。

 

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