
2025年8月、パンジャーブ州を襲った大規模な洪水により、多くの人々の生活が一変しました。62歳の女性、ガーミットさんの村も例外ではなく、ラヴィ川の堤防が8か所決壊したことで、村全体が水に飲み込まれ、住民は約3週間もの間、孤立したまま生活を余儀なくされました。
ガーミットさんの家も洪水により、貴重な家財道具は浸水して使えなくなり、食料はすべて流されました。日々の暮らしはもちろん、近隣の村で家政婦として働く彼女の収入も途絶え、1か月近くの生活費が失われるという厳しい状況に直面しました。さらに、学校が浸水で閉鎖されたことで、息子さんの学習も影響を受け、家族全体に大きな不安が広がりました。
洪水直後は、政府や他の支援機関から食料の提供はあったものの、ガーミットさんや村の住民が必要としていた安全なシェルター(簡易住居)や清潔な水、衛生用品などは十分に届きません。人々は最低限の食料だけでなんとか生活をつなぐ日々を送っていました。

ADRAの支援で生まれた希望
この困難な状況の中、ADRAはガーミットさんとそのコミュニティに生活必需品キット(NFI)を届けました。彼女のもとに届いたキットは、洪水で失われた日常を取り戻すための重要な支援でした。
配付されたキットの内容と効果
- タープ(防水シート)
浸水した場所を覆い、家財道具を守ることで、さらに被害が広がるのを防ぎました。 - ソーラーランプ
停電が続く中、息子さんが夜でも学習できるようになり、教育の継続が可能になりました。 - 蚊帳
洪水後に増えた蚊のリスクから家族を守り、デング熱やマラリアなどの感染症予防に役立ちました。 - 調理器具セット
洪水で失った食器や鍋を補い、自宅で安全に調理ができるようになりました。
支援による変化
ガーミットさんにとって、このキットは単なる物資の提供以上の意味がありました。洪水で失った生活を少しずつ取り戻すことができ、家族の安全や健康を守ることができるようになったのです。困難な状況の中で、希望の光を感じ、生活再建に向けて前向きに進む力となりました。
皆さまの温かなご支援が、被災した方々にとって大きな励ましとなり、日常を立て直す一歩につながりました。心より感謝いたします。ADRAは今後も、困難に直面する人々のそばに寄り添い、復興への道を共に歩んでまいります。

