
2025年10月21日に発生したハリケーン・メリッサは、最大風速300km/hに達し、今年世界で最も強い暴風雨となりました。

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ジャマイカの観測史上でも最強クラスの勢力で、カリブ海各国に壊滅的な被害をもたらしています。
ジャマイカ、ドミニカ共和国、キューバでは広範囲で洪水や土砂崩れが発生。
670万人が暴風域にさらされ、うち160万人が特に脆弱な状況にあると推定されています。
各地の被害状況(10月30日現在)
ハリケーンは現在バミューダ諸島方面に向かっており、勢力はやや弱まったものの依然として強い暴風と豪雨が続いています。
これまでに少なくとも49名が死亡、670万人が暴風域にさらされ、うち160万人が特に脆弱な状況にあると推定されています。
- ジャマイカ:観測史上最も強力なハリケーンとなり、各地で停電・道路閉鎖が発生。多くの住民が避難所での生活を余儀なくされています。
- ハイチ:少なくとも25名が死亡、18名行方不明。160軒以上の住宅が倒壊・80軒が全壊。1万人以上が避難中です。
- ドミニカ共和国:洪水と土砂崩れにより1名死亡・1名行方不明。約26万人が断水。4,000人以上が避難。750棟以上の家屋が被害を受け、48地域が孤立しています。
- キューバ:東部を中心に甚大な洪水と通信障害が発生。80万人が避難し、約14万人が孤立状態にあります。
- バハマ・トリクス&カイコス諸島:バハマでは1,400人が避難。諸島南東部では電力障害が発生。避難命令が出され、空港も閉鎖。
- バミューダ諸島:10月30日夜からハリケーン上陸。全学校と政府機関が閉鎖されました。
(出典:ADRA International, 2025/10/30)



ADRAの緊急支援体制と活動
ADRAは、ハリケーン・メリッサが95%の確立でジャマイカに上陸するとわかった10月23日(現地時間)から、緊急支援のため準備を開始しました。各国ADRA支部は、それぞれのNEMP(緊急時の初動対応計画)を有しており、複数の国ですでに発動されています。
今年最大の嵐によって家を失った人々のため、下記の活動に取り組んでいます。特にジャマイカでは、被災地域周辺のマーケットが機能を停止しているため、物資の配付が命綱となります。
- ジャマイカ:4,000世帯への食料支援(約30万ドル規模)
- ドミニカ共和国:355世帯への現金給付(約2.5万ドル規模)
- ハイチ:230世帯への現金給付を準備中(約2.5万ドル規模)
これらの対応のため、ADRAは緊急支援チームやStarlink(衛星通信)などの機材を、被災地域に送り、各国で募金活動が進められています。 昨日(10月30日 日本時間20時)には、世界各地から約30名が参加するネットワークコール(オンライン会議)が開かれ、現地の状況や今後の計画が共有され、話し合われました。

被災地に希望とちからを届けるために
長期間にわたる暴風雨により、家や生活の基盤を失った人々は、今まだ災害のさなかにありあす。ADRAは現地のボランティアの方々の協力も得ながら、食料や生活必需品を被災された方々に届ける準備を進めています。
通信状況が限られており、より詳細の活動情報が届くのは来週になる見込みですが、甚大な被害の全容が明らかになってきており、人々に寄り添う支援が必要とされています。
どうか、カリブ海の人々に、災害から立ち上がる希望とちからを一緒に届けてください。皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
(ADRA Japanは認定NPO法人です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。プロジェクトを指定したご寄付をいただいた場合、最大20%を活動の報告や領収証の発行、ご寄付のお願いなどの必要経費に大切に使わせていただきます。ご理解と温かいご支援に、心より感謝申し上げます。)
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通信欄へのご記入のない場合は、活動全体への一般寄付とさせていただきます。

