
台風ヤギは9月7日にベトナムに上陸し、ベトナムのみでなく、ラオス・タイなどの周辺国にも大きな被害をもたらしました。すでに90日間が経過しましたが、被災者はベトナムだけでも360万人に上り、多くの人たちが家を破壊され、生計を失い生活に困窮しています。国連の発表によると9月末までの死者は307人、負傷者1,935人、24万家屋以上が損壊したと報告されています。

ラオスにおいては、18.5万人が被災し、298家屋が損壊しました。タイでは、5.1万世帯が影響を受けています。これら3国の被災地においては、子ども・女性・高齢者・障害者など、弱い立場にある人たちの緊急的な支援が急務であるほか、破壊された住宅の再建、生計回復、インフラの復旧など今後の中長期にわたる復興支援が大きな課題になっています。
最も深刻な影響を受けたベトナムでは、国連、NGOおよび政府当局が、被災地の状況を調査し今後の復興に向けた人道支援計画を策定しています。その計画では、現金給付・食糧・衛生用品・シェルター・心理社会的支援・生計・農業支援など、1年以上にわたる支援の必要が纏められています。ADRAも人々の命と尊厳を繋ぐために、継続的な支援を行っていく予定です。
なお、ADRAベトナムは、深刻な被災地であるカオ・バン州バオラック県およびハノイ市チュオンミー地区におけるニーズ調査を9月に実施ししました。バオラック県では、454家屋が破損し、チュオンミー地区では2,344家屋が破損しました。両地域において、9,399人以上の人々が被災し、未だに日常の生活を取り戻すことができずに困っています。
ニーズ調査の結果、食料・水・医薬品・生活用品・衣料品・学用品などの緊急的ニーズを満たす必要が確認されました。そのため、現金給付で支援を行い、被災した人々、それぞれが必要なものを購入できるように、人々の命と尊厳を支えるための支援に取り組む予定です。



ADRAは現地の行政および他NGOと協力し、被災した人々のニーズに対応するため、今後も台風ヤギの被災者支援に取り組んでいきます。皆様の温かいご支援をお願い致します。
