【ウクライナ】色で感情を描き、呼吸法やエクササイズを学ぶ ―心理社会的支援

戦争が長期化するウクライナでは、空襲への恐怖や将来への不安など、日々さまざまなストレスを抱えながら暮らす人々がいます。こうした状況の中、心の健康を守るための支援はますます重要になっています。

ADRAは、支援者の皆さまからのご寄付を通じて、専門家によるオンラインカウンセリングを提供しています。外出が難しい地域に暮らす人々も、オンラインを通じて心理的なサポートを受けることができます。

オンラインカウンセリングには、専門家と一対一で話す個人セッションのほか、複数の参加者が集まるグループセッションもあります。グループセッションでは、参加者同士が経験や気持ちを共有し、互いに意見や解決策を出し合いながら、ストレスとの向き合い方や対処法を学びます。

先日行われたグループセッションでは、日常生活で感じるストレスや不安と向き合い、心と体を落ち着かせるためのさまざまな方法を実践しました。

例えば、絵を描くワークでは、異なる色を使いながら、現在の自分の感情と、なりたい感情の状態をそれぞれ表現します。目に見える形にすることで、自分の心の状態に気づき、どのような気持ちで過ごしたいのかを考えるきっかけになります。

グループセッションで自分の感情を色で表現するワーク(2026年8月)

また、左右の手足を交互に動かす運動や、腕や体を軽く揺らして筋肉の緊張をほぐすエクササイズにも取り組みました。

さらに、ゆっくりと息を吐く呼吸法や、胸の前で腕を交差させ、左右の肩を交互に軽くたたく「バタフライ・ハグ」と呼ばれる手法なども紹介しました。こうした動きを通じて、自分の体の感覚に意識を向け、気持ちを落ち着かせる方法を学びました。

セッションの最後には、呼吸や周囲の音、目に入るもの、体の感覚に意識を向けるグラウンディングの練習も行いました。

グループセッションで体を動かして筋肉の緊張をほぐすエクササイズを学ぶ男性(2026年8月)

<日常生活の中でも、自分でできることを>

こうしたセッションの目的は、参加者がストレスや不安、感情的な負担を感じたときに、自分自身で実践できる簡単なセルフケアの方法を身につけることです。

困難な状況が続く中では、知らず知らずのうちに心身に緊張や疲労が蓄積することがあります。そんなとき、自分の状態に気づき、呼吸を整えたり、体を動かしたりすることは、心を落ち着かせるための一つの助けになります。

一人ひとりが自分に合った方法で心を整え、困難な状況の中でも少しずつ安心できる時間を持てるよう、支援を続けています。

本事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成金と、皆さまからの温かいご支援により支えられています。心より感謝申し上げます。

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