ウクライナで新たな支援を開始②:厳しい冬に暖を届ける

前回の記事では、2026年9月からADRAがウクライナで開始した新たな支援事業について、心のケア(MHPSS)と法的支援を中心にご紹介しました。 

(前回の記事はこちらからご覧いただけます:【ウクライナ】新たな支援事業を開始しました①:心のケアと法的支援)

今回の事業には、大きく分けて二つの柱があります。一つ目が、心のケアや法的支援を通じて、人々の心と生活を支えること。そして、もう一つが、厳しい冬を乗り越えるための越冬支援です。 

今回は、この二つ目の柱についてご紹介します。 

ウクライナでは、戦争が長期化する中、今も多くの人々が避難生活を続けています。住まいを失ったり、故郷を離れて避難したりした人々にとって、冬を暖かく過ごせる環境を確保することは、生活を続けていく上で欠かせない課題です。 

さらに、エネルギーインフラへの攻撃が続く中、停電やエネルギー不足によって暖房が十分に使えない地域も多くあります。 

特に、今回支援を行うウクライナ東部のザポリージャ州は前線に近く、現在も攻撃やエネルギーインフラへの被害が続いている地域です。避難してきた人々を受け入れている集団居住施設でも、冬の暖房に必要な燃料の確保が課題となっています。 

そこで今回の事業では、こうした施設で暮らす人々が厳しい冬を乗り越えられるよう、暖房用の固形燃料を提供します。 

<厳しい冬に備えて:ザポリージャで暖房用燃料を提供> 

ウクライナでは、冬になると平均気温が氷点下となる地域も多く、厳しい寒さが続きます。特に、前線に近い地域では、攻撃による生活環境への影響が続いており、冬を乗り越えるための暖房用燃料の確保が重要な課題となっています。 

今回の事業では、前線に近いザポリージャ州で、特に燃料が不足している5つの集団居住施設で暮らす約150人を対象に、冬の暖房に必要な30トンの固形燃料を提供します。 

昨冬の固形燃料支援の様子(2025年11月 チェルニーヒウ) 

暖房を確保することは、単に「寒さをしのぐ」ためだけではありません。 

十分な暖房があることで、冬の間も安心して生活でき、特に子ども、高齢者、障害のある方、慢性的な病気を抱える方など、寒さの影響を受けやすい人々の健康を守ることにもつながります。 

また、寒さや生活環境への不安を減らすことは、避難生活を送る人々の心の安定にもつながります。 

昨冬の固形燃料支援の様子(2025年11月 チェルニーヒウ) 

<一人ひとりの安心と未来のために> 

戦争が続くウクライナでは、支援を必要とする人々の課題も変化しています。 

だからこそ、ADRAは現地の声や状況を確認しながら、その時々に必要とされる支援を、必要とされる地域に届けていきます。 

一人ひとりの不安を少しでも軽くし、安心して暮らせる環境を取り戻すこと。 

そして、地域の人々自身が支え合い、将来に向けて歩んでいける力を育てること。 

ADRAはウクライナの人々に寄り添う支援をこれからも続けていきます。 

皆さまから寄せられたご支援が、現地で暮らす一人ひとりの生活と未来を支える力となっています。 

温かいご支援に、心より感謝申し上げます。 

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