
いつも温かいご支援をありがとうございます。
ADRA Japanは、昨年に引き続き七尾市、穴水町、輪島市などで活動を継続しております。今回は、6月に開催された「能登よさこい祭り2026」の運営をお手伝いするために、能登を訪れました。

発災当初から、長いお付き合いをさせていただいている七尾市和倉地区。
お祭りに関わる地元の方からの相談があり、昨年同様ADRAはお祭りのお手伝いをするために、能登よさこい祭りへ参加することに。ボランティア募集をしたところ、幸いにも複数人の応募がありました。参加してくださった皆様、本当にありがとうございます。

まだ設営段階にも関わらず、会場には多くの方の往来があります。出演者だけで1000人以上はいるのだとか。
華やかな衣装に身を包んだ老若男女、伝統的な衣装が一際目を引く“高知”の二文字を背負う人々、煌びやかなフォントの団体名を中心に掲げ、ポールだけで優に5~6メートルはあろうかという大旗を4人がかりで運ぶ演者たち。こぼれるような笑顔から、皆一様にこの祭りを楽しみにしていたのだと伝わってきます。
その様な方々を横目に、私たちは自分の持ち場の設営に取り掛かります。今回、ADRAはゴミステーションの運営を任されています。担当の方からゴミの仕分けについて説明を受け、タープテントやゴミ箱の準備をします。まだ朝の9時でしたが、日差しの強さが昼時の暑さを予感させます。

多くの方がそのまま通り過ぎる中で、時折声をかけてくださる方がいらっしゃいます。
「あ、アドラさん。覚えてる?よくカフェに行ってたの。またやって欲しいわ」
「(今日は和倉に)来てくれとったんや。暑いのに大変やね。いつまでもありがとうね。」
「こういうの大事。ゴミはみんなやりたがらないけど、誰かがやらなきゃね。」
元々アドラの事を知ってくださっている方、ゴミの分別をしている様子を見て
「ご苦労様」と気遣ってくれる方、汗が自然と滴る中、その一言はとても励みになります。

先導の掛け声に続く神輿。その神輿に続く地元の方と観光客。大きな掛け声は人を呼び、長い長い行列となります。
丁度、神輿がゴミステーション前を通り過ぎ、私たちもひと時のお祭り気分を楽しめました。
よさこいと言えば、道路を練り歩きながら、鳴子をカチカチと鳴らすその姿が有名です。しかし、ここ和倉では道路の状況が芳しくなく、今年はステージでの演舞のみです。とはいえ、楽しそうに会場を周る地元の方々を拝見すると、開催する事に意義があるのだと感じます。
発災から2年半が経過しました。旅館が解体されたことにより、海岸から静かに揺蕩う海風。炎天下の中で涼しさを感じさせつつも、どこか寂しい気持ちがブイのように心の中で漂います。しかし、今回のお祭りのように、地元の方々によって震災前に行われていた日常を取り戻すことができたのは、力強さと同時に嬉しさを覚えます。
能登にとって、祭りは特別なものではなく、生活に溶け込んだ日常なのだと言います。7月を皮切りに、各地でキリコ祭りや火祭りなどが開催されます。多くの旅館やホテルでは、震災前と同じようにはいかないかもしれませんが、観光客の受け入れを再開する事ができています。ニュースで地震の被害を目にして、気になっている方も多いのではないでしょうか。
「今年の夏は、能登を見に来てみませんか?」
この2年半と向き合い、一番最初に思いついた言葉です。
(執筆:国内事業課 三牧)

