まだまだ続くスーダンの内戦

2023年4月15日、スーダンでは民政移管の意見対立を発端として、国内紛争が起こりました。今なお、それが続いています。

13か月以上が経過したスーダン国軍と民兵組織の武力衝突は、1万4790人以上の命を奪い、少なくとも820万人が自宅からの避難を余儀なくされました。

その中にはアハメド・モハメド牧師とその妻、そして3人の子供も含まれます。

彼らは着の身着のままで、50キロメートルの道程を歩きました。どこか別の場所に、避難所を見つけることだけを願って、ひたすら歩を進めたのです。

自宅があった場所の隣町に辿り着き、ホッとしたのも束の間、すぐに戦闘機による攻撃を受け、多くの人が亡くなりました。モハメド牧師の家族は、再び安全な地を求めて歩き始めました。

 「20時間かけて移動しました。私は疲れ、お腹がすいて、消耗し切っていました。祖国を離れる決心をしましたよ。」

モハメドさんと出会い、状況を知ったADRAは、彼に南スーダンの安全な避難所を紹介しました。

およそ2か月後、モハメドさんは家族をスーダンから南スーダン上ナイル州の都市レンクに移すことが叶いました。

とはいえ、命からがら逃げている何百万人もの難民のうちの一人にすぎません。

一人ひとりの状況は異なりますが、大多数は生まれた場所、どんな人種に生まれたか、いかなる宗教を信仰しているか等の理由で、仕事や所有物を失わざるを得ません。

家族とも離ればなれになり、連絡さえ取れなくなります。また食料不足、栄養失調が急増しています。

ADRA はどんなに困難に直面しても、人々に希望だけは忘れてほしくないと考えています。

私たちに政治的な狙いはなく、ありのまま、人々を受け入れてきました。

世界人道支援機関の使命は、飢えている人に食事を与え、衣のない人に服を着せ、誰もが自分のことは自分でできるようになるよう働きかけることです。

ADRA は、弱い立場の人々を支援することに尽力しています。

皆さまのご理解と温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

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