【令和5年7月豪雨】福岡県と秋田県での活動を報告します

令和5年7月は九州北部や秋田県を中心に複数回にわたって大雨が降り続き、各地に被害をもたらしました。

九州北部の市町村は、2017年九州北部豪雨などでも被害を受けており、再び復旧作業を強いられることになりました。また、秋田県ではこれまでにない規模の豪雨を経験し、大きな被害となりました。

ADRAでは、2017年にも支援に入らせていただいた九州北部に位置する福岡県東峰村への支援をOpen Japanさんを通して7月13日から開始し、飲料品20箱、ボディシート500枚を災害ボランティアセンターへ寄贈しました。また、浸水したご自宅の床下乾燥のために使用するサーキュレーターの貸し出しもしました。

先日、3か月強の期間を経て、東峰村から全てのサーキュレーターが返却されました。

現在、床下の乾燥は完了できたと現地から報告は受けていますが、数か月後に壁からカビが発生することもあるため、経過観察を継続していきます。被害に遭うのは一瞬の出来事ですが、その後、元の生活に戻るまで長い時間が必要となるのが水害の怖さです。

秋田県秋田市にも同様にサーキュレーターの貸し出しを行っています。この支援についても東峰村同様、Open Japanさんを通してお手伝いをいたしました。

浸水した床下にサーキュレーターを設置
サーキュレーターで直線的な強い風を起こして空気を循環させることで、乾燥を早くすることができる

秋田市ではまだ使用が続いています。1日も早く、住民の方の生活が落ち着かれるよう、微力ながら、今後もお手伝い継続していきます。

次々に災害が発生すると、メディアでも取り上げられることが少なくなり、過去に発生した災害やその被害にあった地域は忘れられがちになります。ですが、そこに住む方々は今も復旧復興の道半ばです。そのことを1人でも多くの方に覚えていただけると、現地の方も励みになると思います。

引き続きこのような災害があったことを心にとめていただき、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

(執筆:国内事業課)

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