
「お家の人のお手伝いをする。」
「近所の小さい子をおんぶして一緒に避難する。」
「お店にある募金箱に寄付をする。」
これは、「災害時にみんなにもできることは何だろう。」という問いかけに対して、小学生が考えてくれた内容です。
10月30日、鎌倉市を通した今泉小学校からのご依頼で、小学5年生68名と保護者の方々を対象に出前講話「平和」にて、東日本大震災のお話をしました。

昭和33年8月、鎌倉市は、平和都市宣言をおこないました。
鎌倉市は複数の平和推進事業を行っていて、今回お呼びいただいた出前講話「平和」もその中の1つです。平和推進事業は、すべて平和都市宣言と鎌倉市民憲章の精神に基づいて行われているそうです。
講話前に控室として利用させていただいた会議室にも、平和都市宣言が壁に掲げられていました。

最後の一文に、「ここに永久に平和都市であることを宣言する」とあります。当時、全国に先駆けてこの宣言をしたという鎌倉市。市民の皆さんの想いを感じます。
さて、今回お話したのは小学5年生。東日本大震災の時はまだ生まれていない世代です。ですが、お家の人や学校の先生から聞いたことがあったのでしょうか。たくさんの児童の皆さんがいつ起きたか、や、すごく大きな地震で津波も起きたことなどは知っている様子でした。ただ、どこが震源で、地震が起きた時に住民は何に困ったか、どんな支援が行われたかなど詳しいところは初めて知ることが多かったようです。熱心にメモをとる姿も見られました。そして、児童の皆さんに問いかけた時はたくさんの質問をしてくれました。そのうちのいくつかをご紹介します。
「どのくらいの大きさの災害が起きたら出動するんですか?」
「ADRAでは今戦争をしている国でも支援をしているのですか?」
「能登半島地震ではどんな支援をしていますか?」

当時、ある町では寄付によって10年分くらいの新1年生用のランドセルが届きました。人々の善意はありがたい。けれど、大量の物資は保管する場所、管理する人が必要になること。いつまでもその状態が続くと保管場所になっている施設が本来の目的で使用できなくなることなどを伝えると、目を丸くして驚く様子がありました。
小学生の柔軟な頭で災害時や平時にできることをイメージしてもらい、ぜひこれからに役立てていただけたら嬉しい限りです。
ADRAでは、学校や市区町村、自治体などからの依頼を常時受け付けています。お気軽にお問合せください。

(執筆:国内事業課 三原千佳)
