東日本大震災被災者・復興支援-141宮城県山元町-災害公営住宅で初めての交流会 

輪投げなどで盛り上がった

7月4日(土)、山元町の災害公営住宅で夕涼み会を開催しました。

山元町は「コンパクトシティ」の理念のもと3地区に新市街地を整備しており、今回開催したのはその内の一つの新坂元駅周辺地区の災害公営住宅(以下、公営住宅)です。こちらの公営住宅にお住まいの方にとっては、この夕涼み会が初めての交流会となりました。主催はやまもと復興応援センターで、ADRA Japan はそのお手伝いをしました。

新坂元駅周辺地区の公営住宅には現在約40世帯の方がお住まいです。今年の4月から順次入居が始まったため、住んでいる皆さん全員が引っ越しをされてまだ間もないという状況です。町内の仮設住宅や、町外のみなし仮設住宅(民間賃貸住宅借上げによる応急仮設住宅)から引っ越して来られた方など様々な方が住んでいらっしゃいます。

災害公営住宅の様子

当日は雨が心配されましたが、みんなの気持ちが届いたのか、曇り空ではあったものの雨は降りませんでした!開始時刻の15時になると、私たちの予想を上回る方々がぞくぞくとやって来られました。事前に配付していたチラシを見てくださっていたようです。

ADRAのバスもセッティング
あっという間に椅子が埋まった

初めて顔を合わせる方もいるため最初に簡単な自己紹介をしていただき、その後、公営住宅の隣に位置する行政区の区長さん方からもご挨拶をいただきました。その中で「一緒に仲良く暮らしていきましょう」という言葉があったのが印象的で、その言葉を聞いた皆さんも安心されたのではないかと思います。

夕涼み会終了までの2時間、住民の方々はお茶やお菓子を食べながらお互いの家の場所を知らせたり、公営住宅に引っ越してくる前に住んでいた場所の話や生活環境のことなど思い思いにお話をされていました。ADRAのバスの中でも子ども連れのお母さん方が楽しそうにお話をしていらっしゃいました。会場には輪投げなどのゲームも用意され、「意外と難しいなぁ」「○○さん上手だね!」「がんばれ!」などの声が飛び交い盛り上がっていました。

輪投げなどで盛り上がった

新坂元駅周辺地区の災害公営住宅にはまだ集会所がありません。今後さらに入居者が増える予定で、皆さんこの場所で長く暮らしていくことになります。住民の方々が気持ちよく暮らしていけるコミュニティが形成されることを心から願っています。

(執筆:東日本事業担当 三原千佳

輪投げなどで盛り上がった

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