「今も宮城県山元町との繋がりをもって」

宮城県山元町は、東日本大震災直後から長期にわたりスタッフが駐在し、炊き出しに始まり応急仮設住宅での生活を支えるスターターパック配付やコミュニティ支援等、さまざまなお手伝いをさせていただいた町です。

2011年3月からの繋がりで、今も交流を持ちながら、必要なときに必要なだけのお手伝いをしています。

昨年に続き、今年も株式会社LIGUNA様よりポイント募金のご寄付をいただきました。

LIGUNA様は、ADRAの「過去の災害を風化させたくない、住民の方お一人おひとりに寄り添った活動を大切にする」という姿勢に共感してくださっています。

今回は、今年の活動を一部ご紹介したいと思います。

まずご紹介したいのは、山元町花釜区にある「みんなのとしょかん」さん。

地域のお子さんからご年配の方々まで幅広い年代に親しまれている小さな図書館です。震災後、コミュニティの再構築が求められる中でできた憩いの場でもあり、住民の方々の手で運営されています。

みんなのとしょかん。向かって右側が小説や雑誌等のメイン館。左側が絵本館。
としょかんの中。本がびっしり。

日中は大人の方を中心に地域の住民が歩いて来て、思い思いの本を借りていきます。学校が終わる時間になると、小学生たちが集まり、遊ぶ場にもなっています。

としょかんの外に設置された遊具

みんなのとしょかんは、老若男女問わず人気の憩いの場です。

今回、ADRAでは、株式会社LIGUNA様のご寄付を受け、みんなのとしょかんから要望があったパラソルの寄贈と、鉄棒設置費の一部を支援いたしました。

パラソルは、炎天下の中で遊ぶ乳幼児を含む親子を守るために役立っているそうです。今後はパラソルの下に砂場を作ることも構想中とか。

設置されたパラソル

鉄棒は、子どもたちだけではなく、ご年配の方が高い方にぶら下がって体力作りにも役立っているそうです。

また、新しい図書購入のお手伝いもしています。

みんなのとしょかん代表の菊池さんからは、「こんだけ月日が経っても忘れないでいてもらえて嬉しいです。ありがとうございます」というお声をいただいています。

以前、みんなのとしょかんの存続が危ぶまれたとき、地域のある高齢の女性が「ここなくなってしまうかもしれないの? ここがなかったら私どうしたらいいんだろうね・・」と涙を流されたそうです。

それほどまでに地域に根付いた図書館なのですね。

今後も長く、住民の方々に愛される図書館であってほしいと思います。

次回は、山元町笠野区での活動をご紹介します。

図書館入口に設置された野菜無人販売所
青空会議中

(執筆:国内事業課 三原千佳)

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