市川結理– category –

【メッセージ】
夢があります。暗闇の中でカンテラを掲げる手。四方に何があるかわからない、静かで重たい闇の中で、ほの暗い明かりが一本の道を照らしています。2024年、これからの人生に迷った時、ウクライナ紛争のドキュメンタリーを見ました。紛争発生から間もない頃、途方にくれたように何も無いところを見つめる人々を見て、こういう人たちのために働きたい、と思いました。いつか、自分が戦争や災害で苦しい状況にある方々の人生に、ささやかな灯りをともせる存在になりたい。そう願って、業務に当たる毎日です。
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ADRAと子育て
「おや。私は一体誰と話しているんだろう。」 ADRAの同僚と話していると、狐につままれた気分になることがあります。目の前にいる先輩の顔に、その人のお子さんの顔が重なるのです。 冒頭の写真をご覧ください。昨秋ADRAが参加したイベントで撮影したもの... -
熱くなるもの重要だ
人生で一番幸せだった瞬間は、と聞かれたら「夜桜の下で踊ったことです」と答えるだろう。 頭上に満開の夜桜が広がってぐるりと一回転。素足に春のアスファルトは冷たく、細かな砂利の粒がこすれてヒリヒリする。リズミカルに繰り返す和太鼓の音と雑踏から... -
環境に配慮した汲み上げ井戸で、難民と住民が共生できる農園をエチオピアに【アースデイ】
2025年4月19日・20日、ADRA Japanは代々木公園で催されるアースデイ東京2025 に参加します。 出展を記念して、事業部スタッフが日頃携わっている事業を環境やサステイナビリティの視点から紹介します。 膝まで隠れるほどの雑草が生い茂る野原に、ADRA... -
エチオピアに咲く平和の花
現在、ADRA Japanではエチオピアで灌漑による生計向上と平和的共存促進のプロジェクトを進めています。後者の活動では大規模な住民集会も開催しているのですが、現地からのレポートを見ると、いつも目に留まるものがあります。女性達の服装です。 プロジェ... -
小さな行いが、大きな力に ― ADRAで働いて感じること
ADRA Japanの一週間は、全体ミーティングとお祈りで始まります。クリスチャンのスタッフはもちろん、そうでない者も一緒になって、牧師である支部長の言葉に耳を傾けます。紛争や災害、貧困下にある人達に思いを馳せ、駐在で外国や被災地に入るメンバーの... -
地球の裏側の同僚たちと
パソコンのスクリーンの上で、ひとりでに英語の文章ができあがっています。 「The schedule of the drilling will be…」(掘削スケジュールは…) 少し打ち込むと、カーソルが戻ってスペリングを直し、また文頭に戻って…パソコン越しにタン、タタンとキーボ... -
能登半島-爪痕と力-
2024年11月、震災から1年を迎えようとする能登半島を訪れた。 海へと続く谷あいに点在する集落を眺めながら、トンネルを超えて行く。空には灰色の雲が重く広がり、淡く色づいた山並に朝霧が立ち込める。コントラストを眺めながら、深く息を吸った。 「この... -
36歳、ADRA1年生の手記
夢があります。頭の中にぼんやりとある画です。 暗闇の中でカンテラを掲げる手。四方に何があるか分からない、静かで重たい闇の中で、ほの暗い灯りが一本の道を照らし出しています。 職業人としての私の原風景は、電話のコール音とスタッフの話し声が飛び... -
二人組の野ネズミと国際協力
幼い私にとって、両親が毎晩絵本を読んでくれるひと時は大切なコミュニケーションだった。サラリーマンの父と研究者の母を持つ私は、日中は保育園で、夜は近所にあった祖父母の家で過ごした。夕飯を終え、お風呂に入れてもらい、長い一人遊びの時間を経て...
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