【ADRA Japanチャリティランナー紹介】第4回目 ベネズエラ出身 カルロス・エバラさん

東京マラソン2024 チャリティに参加する方々にお伝えした過去のADRAの支援活動として、電気が無く、野生動物と共存するジンバブエの村で、頑強な小学校の校舎を建築したこと、当校に通う児童たちに教科書を配布したこと、そして、ネパールの貧しい子どもたちが、学校に通えるよう就学支援をする活動などが挙げられます。

今回、チャリティでできる支援プログラムを用意し、世界中のランナーに東京マラソンの参加を呼びかけました。

42.195kmを走るのは、今回の東京マラソンが12回目というカルロス・エバラ(44)さんは、私たちの志に共感し、パナマから出場してくれました。

「私は、マラソンという競技は人生における幸せの追求だと思っています。ですが世界を見渡せば、食糧難で苦しんでいる人や、親を失って悲しい思いをしておる子ども、クリスマスさえ祝えない人々の存在がありますね。私は、彼らのことを忘れたことがありません。東京の街を走れるワクワク感と共に、自分にできることがやりたくて、参加しました」

カルロス・エバラさん

ベネズエラ人であるエバラさんは、化粧品やシャンプーなどを開発するコスメティック業界で働いています。

「8歳から14年間、空手をやり、黒帯を取っています。大学卒業後、パナマに渡ってMBAを習得し、チリの企業で働いていたんです。でも、退屈な毎日でした。

そんなある日、友人に『マラソンをやってみないか?人生が変わるぜ』って言われたんですよ。当時、私は34歳でした。それで走り始めたんです。1kmからスタートして、2km、5km、10kmと増やしていきました。

走るって、ものすごく苦しいですよね。本当に、限界への挑戦っていう感じで、自分との戦いです。

それでも、42.195kmを走り切った時の喜びと言ったら! 友の言葉通り、人生が変わる、実に素晴らしい体験でした。苦しさを乗り越えたからこそ、感じる幸せなんですね。

誰もが笑顔になれる。心の底から周囲に感謝する気持ちになる。こういう幸福感が世界中に広がればいいなと、いつも考えています」

底抜けに明るいエバラさんは、祖国のベネズエラ、チリ、パナマと様々な地で暮らしながら、弱者と呼ばれる人たちへの強い想いを持って今日も練習に励んでいます。

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