【ADRA Japanチャリティランナー紹介】第2回目 台湾出身ダーレ・クさん

ADRA Japanには、長年、東京マラソンにボランティアとして関わってきたスタッフがいます。

しかしながら2022年2月24日のロシアとウクライナの戦争直後は、気持ちが落ち込み、心が晴れませんでした。目の前の仕事にも追われ、昨年の東京マラソン2023ボランティアは、キャンセルするかどうかかなり迷いました。

しかし、思い切って参加してみると「No War」のメッセージを掲げて走るランナーの姿に活力をもらい、一緒に活動したボランティアの方々と想いを共有することで、少なからず希望を感じました。

以前にも増して、業務の励みになり、やりがいを見出すことができました。

ダーレ・クさん

今回、私たちの呼びかけに応えてくれたダーレ・ク(40)さんは、台湾で生まれ、シンガポール、ロンドンでの暮ら経て、25年間オーストラリアで生活中です。クさんは、東京マラソン2024を走る前夜、ADRAスタッフにこう打ち明けてくれました。

「僕はこれまで、NGOに触れたことがありませんでした。でも、被害に遭った人や弱者とされる人を救うチャリティに参加できて、とても光栄に感じます。

僕は、ビジネスコンサルタントの父と、資産運用のアドバイザーを務めていた母と一緒に色々な国で過ごしてきましたが、平和だったからこそ、幸せに過ごすことができたのです」

そして、42.195kmを走ることについても語ってくれました。

「僕は小さい頃から活発な子どもで、いつも走っていたんですよ。ランニングの他にもスイミングやバスケットボールの経験があります。ただ、長距離を走ることが好きかと言われたら、そうでもなかったんですよね(笑)。

年を重ねていくうちに何かに打ち込みたいなと考え、最初は週に2回、走るようにしました。一日に7~8kmくらいかな。それが3回、4回になり、どんどん距離も増えていったんです。

走っていると苦しいでしょう。物凄く辛いです。

『なぜ、自分はこんなことをやっているのだろう?』って感じてしまいますよね。でも、走り終わった後って、何とも言えない清々しさがあるじゃないですか。それが僕にとってのマラソンの魅力です。

今回で15回目のフルマラソンです。ベストタイムである3時間45分を切りたいですね」

底抜けに明るいクさんは、東京マラソン2024も笑顔で走り抜けました。

私たちの支援活動にも理解を示してくれ、こちらも心が温かくなりました。

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