浸水から約4か月。現在も支援を継続しています

今年6月2日に台風2号の影響で記録的な大雨が降り、茨城県取手市の双葉地区で内水氾濫が発生してから約4か月が経過しました。

浸水してしまった家は約600件にのぼり、大きな被害を受けました。

発災当初に比べると住民の方の生活は落ち着いてきましたが、つい先日も、「やっと今日、床を入れ直すんだ」とおっしゃっている方もいるなど、まだまだ復旧復興は道半ばです。

ADRA Japanは、発災直後から現地にスタッフを派遣し、自治会館に常駐しながら自治会の方々や社会福祉協議会、支援団体などと連携しながら必要とされる支援を行ってきました。

現在は、双葉地区内にある自治会館だけでなく、住民の方が集まる場として開設した「つなぐ」という交流場所で足湯やサロンなどを行っています。 9月10日(日)にも鍼灸とお茶会を開催しましたので、今回のブログではその時の様子をご報告します。

交流場所「つなぐ」の会場に「ゆあしす」も駆け付けました

当日は真夏日。「つなぐ」を訪れた住民の方も首にタオルをかけ、汗を拭きながら来られました。まずは「つなぐ」の屋内でお好きな飲み物を飲みながら一休み。早速あちらこちらでお話がはじまりました。

「そういえばさ、今度フリマやるって話あったじゃない?どんなのがあったらいいかな?」

と、会場にいたADRAスタッフや茨城NPOセンター・コモンズスタッフに相談する方がいれば、

「初めて来たのですが・・。チラシ見て来てみたんだけど。」

と、不安と期待が伺える方もいらっしゃいました。

ご自宅の様子や昔の双葉地区のことなど、お話は絶えない様子でした。昭和42年頃にできたこの団地は、当時の若い世代にとって憧れの団地だったそうです。多くの方が子育てを経て、仕事やお孫さんの世話、自治会館で頻繁に行われている卓球や体操などの活動に参加されながら過ごされているようです。「つなぐ」も、そんな住民の方の居場所の一つになれると良いと思います。

不安と期待を胸に初めて来ていただいた方も、鍼灸前にお茶を飲みながら皆さんとお話する中でリラックスしてきた様子でした。

「つなぐ」の中で談笑する住民の方

この日は鍼灸師のボランティアさんに来ていただきました。鍼灸はADRAの災害対応バス「ゆあしす号」の中で行いました。エアコンをかけ、カーテンも閉めて涼しく静かな環境の中で受けることができます。

鍼灸を受ける住民の方

鍼灸が終わってバスから出てくる住民の方の表情は明るく、「あースッキリした。この前やってもらった後は3日間体が楽だったよ」と、お話される方もいて、大好評でした。

次回は10月1日(日)に、足湯を予定しています。

ボランティアも募集しておりますので、ぜひご応募ください。足湯ボランティア未経験でも大丈夫。年齢、性別問いません。開始前に現地で丁寧なオリエンテーションを行いますので、安心してご応募ください。

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(執筆:国内事業課 三原千佳)

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