「やりがいを感じながら取り組めた」企業のボランティアで社員親睦にも

水害が起きたときに必ず必要になるもの。それが、ぞうきんです。

紛争や災害によって日常生活を奪われてしまった方々にも寄り添う活動をしているADRAは、日本でも頻発する災害に備えて、ぞうきんの備蓄にも取り組んでいます。

今回の記事では、このぞうきんを縫うボランティアに参加してくださった、ジョンソンコントロールズ株式会社ソリューション開発本部の皆さまの活動をご紹介します。

ジョンソンコントロールズ様は、2006年よりボランティア活動に取り組まれている社会貢献意識の高い企業です。2025年までに、社員によるボランティア250万時間を達成しようと取り組まれており、今年からは、各部署で従業員が貢献したいと思うSDGs目標に合わせて、ボランティア先を探すことになったとのこと。その一環で、会社と同じ渋谷区に事務所があるADRAを見つけてくださいました。


社員の皆さまで取り組めるボランティアとして、「足湯ボランティア」「発送ボランティア」「ぞうきんを縫うちくちくボランティア」「社内コレクション(募金・古本寄付・物品寄付)」「在庫整理&寄付」の取り組みについてご紹介したところ、今回はぞうきんを縫う「ちくちくボランティア」に関心を持っていただき、部署の皆さまで取り組んでいただきました。

ちくちくボランティアには、合計26名が参加してくださり、全部で70枚のぞうきんを縫ってくださいました。

ボランティアの取りまとめをしてくださった社員さまからは、

「ほとんど裁縫をやったことがない人たちが悪戦苦闘しながら縫い上げました。ぞうきんが被災地で役に立つことを理解してから取り組んだので、完成したときの達成感もありました。ここ何年も業務外で食事をしたりする機会がなく、縫いながら雑談するのも楽しかったです」

と当日の様子を伺いました。

針を持ちながら、きっと和やかな雰囲気で作業してくださったことを想像して、その場に居合わせたかったなという感情が湧いてきました。

また、「初めてのことで大変なところもありましたが、お役に立てて何よりです」と温かいメッセージもいただきました。

縫っていただいたぞうきんは、出番がないのが一番ではありますが、もしも必要な状況が起きてしまったら、大切に活用させていただきます。

また、ジョンソンコントロールズ様では、社員の方がボランティアに従事した時間に応じて、会社が1時間当たり10ドルの寄付をする社会貢献の仕組みもあるそうです。

全社的に社会貢献にコミットされ、ひとつのゴールに向かって取り組まれていることに、強い感銘と共感を覚えました。

寄付に関してはこれから社内での審査があるそうですが、承認された暁には、ADRAが世界各地で取り組む一人ひとりに寄り添う活動のために大切に使わせていただきます。

ボランティアにご参加いただいたジョンソンコントロールズの皆さまに、心より御礼申し上げます。このご縁に感謝して、ご報告とさせていただきます。

(執筆:ADRA Japan広報担当 永井温子)

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