へルソン州のダム決壊の被害を受けた人々に支援物資が届きました!

いつも温かいご支援ありがとうございます。

ADRAは、ウクライナの冬がはじまる10月に向けて、人々の生活と越冬の準備を支えるための準備を進めてきました。

人々が今何を必要としているかの調査をもとに、輸送の効率も考慮に入れて調達した物資は次の通りです。

・キッチン薪ストーブ大82台

・キッチン薪ストーブ小104組

・キッチンストーブ用排煙パイプ186組

・ベッド40床

・洗濯機30台

・冷蔵庫30台

・ガスオーブンコンロ60台

・電子レンジ150台

支援に電子レンジや洗濯機と思われる方も多いかもしれませんが、電子レンジは電気の供給が不安定な地域でも、瞬時に調理ができる家電製品としてとても需要が高く、洗濯機も多くの避難民の方々が暮らす避難所では必需品です。

爆撃や洪水によって、家や家財を失い、生活をどう立て直していいかわからない状況の中、日々の調理や洗濯による身体的・心理的負担を軽減して、少しでも暮らしやすくすることは、人々が未来に希望を持つためにも必要なことです。

物資はトラック3台分で、9月末にトラック1台分、10月に次の1台分を、隣国スロバキアからウクライナのムカチェヴォ州にある倉庫に発送しました。

最後のトラック1台分の荷物は11月初旬に発送予定でしたが、ポーランドとウクライナの国境が一時的に閉鎖になった影響で、スロバキアとウクライナの国境付近では、100㎞にもわたる渋滞が発生していました。

国境を越えるだけでも1週間近くかかるとの情報もあり、最後のトラック1台分の発送については時期を調整していました。

しかし、ウクライナに届ける予定の物資を長く待たせることもできないため、スムーズに国境を通過できることを期待し、11月16日に最後の1台となるトラックをウクライナに向け送りました。

1台目のトラックに積んだキッチン用薪ストーブは、待ちかねていたへルソン州に暮らすご夫妻の家庭に届きました。

この家は、ダムの決壊による洪水の影響で、1階の天井上まで浸水しました。多くの家具はダメになってしまい、キャンプで使うような簡易的な調理器具しかなく、調理も外で行う必要がありました。

簡単な料理しか作ることができず、家の中で暖を取る方法もありませんでした。

ストーブを届けた日も、部屋の中はカビの臭いが充満しており、厳しい生活環境であることがひしひしと伝わってきました。

ご夫婦は、調理もできる薪ストーブが届いたことをとても喜び、これで家の中でちゃんとした料理を作ることができるようになったと、感謝の言葉をいただきました。

戦火の激しい地域、洪水の被害があった地域では、本当に多くの人が今も支援を待っています。皆さまからの温かいご寄付を大切に活用しながら、必要な支援を見極め、一人ひとりに届けてまいります。

このような活動ができるのも活動を応援してくださる皆からのおかげです。心から感謝申し上げます。

引き続き皆様からのご支援をお待ちしております。

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