子宮脱に苦しむネパールの女性に日本企業が支援。376世帯への調理用コンロの配付始まる

自社製品を生かした国際協力で、ネパール女性の生活苦を軽減する取り組みがスタート

旭運輸株式会社、株式会社トヨトミほか計7社と認定NPO法人ADRA Japan (アドラ・ジャパン)が連携し、ADRA Nepal(ネパール支部)との協働のもと、子宮脱に苦しむネパール女性に対する支援が始まりました。調理用コンロの配付を通して、薪ひろいなどの体に負担のかかる家事軽減をはかると同時に、この問題の啓発にもつなげていきます。

認定NPO法人ADRA Japan (アドラ・ジャパン、 所在地:東京都渋⾕区神宮前1-11-1 理事長:柴⽥俊生)は、旭運輸株式会社(本社:愛知県名古屋市港区入船2丁目4番6号 代表取締役社長執行役員:藤本 健)や株式会社トヨトミ(本社:名古屋市瑞穂区桃園町5番17号 取締役会長:中村出、代表取締役社長:中村福太郎)らの支援を受け、ネパール女性の家事労働負担と子宮脱のリスク軽減を目的に調理用石油コンロ(以下、調理用コンロ)の配付を開始しました。なお、輸送や配付にかかわる資金についても支援いただいております。

(Photo:@2023ADRA)キャプション:ネパールサルラヒ郡 2023年2月6日

子宮脱とは、骨盤の中にある子宮を支える筋肉の緩みにより、子宮の一部または全部が体外に出てしまう女性特有の病気で、一生のうちに10人に1人が手術を必要とする段階まで症状が進行します。出産後の女性がわずか数日で畑仕事や薪ひろいを再開せざるを得ないネパールでは特に、若いうちからこの症状に悩む女性が多く、また手術が必要な状態になっても治療を受けられないまま、日常生活への支障や慢性的な痛みを抱えている女性が少なくありません。

今回の支援では、ネパールの中でも特に医療へのアクセスが少ない地域であるウダイプル郡、スンサリ郡、ラウタハト郡ならびにサルラヒ郡において、4段階に分けられる子宮脱の症状のうち、もっとも重症なステージ4とその前段階のステージ3の症状に苦しむ貧困家庭の女性を対象に、トヨトミ社が提供する調理用コンロを計376台と交換用の芯を計752枚配付し、日常的な煮炊きに必要でありながら体に負担の大きい薪ひろいの作業からの女性の解放を図り、この問題の啓発にもつなげていきます。

(Photo:@2023ADRA)キャプション:ネパールサルラヒ郡 2023年2月6日

協力企業(順不同)
・旭運輸株式会社 https://www.auk.co.jp/
・株式会社トヨトミ https://www.toyotomi.jp/
・豊臣機工株式会社 http://www.toyotomi-kiko.co.jp/
・トヨセット株式会社 http://www.toyoset.co.jp/
・豊臣熱処理工業株式会社 http://www.toyotomi-ht.co.jp/
・株式会社AAIC Japan  https://aa-ic.com/
・イネックス株式会社  http://www.innex.jp/

■■■認定NPO法人 アドラ・ジャパンについて■■■
アドラ・ジャパン(ADRA Japan)は、世界中約120ヶ国に支部を持つ世界最大規模の国際NGO、ADRAの日本支部です。各国ADRA支部や国連等のパートナー団体と連携し、「ひとつの命から世界を変える」をモットーに人種・宗教・政治の区別なく、紛争や自然災害の被災地また途上国において、一人ひとりに寄り添い、自立を助ける支援に取り組んでいます。

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