【ウクライナ人道支援】越冬支援のご報告。厳しい冬を乗り越えることができました。

みなさん、こんにちは。ウクライナ人道支援のために、ウクライナの隣国スロバキアに駐在している高橋です。

現在、日本政府から出されている退避勧告により、私はウクライナに渡航することができないため、スロバキアのADRAスタッフと共に、ADRA Ukraine(ウクライナ支部)と連絡を取り合いながら、人々に寄り添う活動を続けています。

今回のブログでは、(特活)ジャパン・プラットフォームによる助成金も受けて取り組んでいるウクライナ国内避難民の方々に食料や衛生用品、厳しい冬を乗り切るための越冬支援ボックスを配付してきた活動についてご報告します。

ウクライナ国内では、人道危機が長引くにつれて、自分たちで食べ物を手に入れられない人が増えています。また、電気やガスが使えない上に、壊れた家や、もともと住まいとして作られていない建物で過ごしている人も多く、冬の厳しい寒さをどう乗り越えるかが、大きな課題となっていました。

そこでADRAが取り組んだ活動のひとつが、隣国スロバキアで必要な人道支援の物資を調達し、配付しやすいように箱詰めにして、ウクライナ各地に届ける支援です。

スロバキアでは、スロバキアに避難してきているウクライナの方々とも活動しており、この箱詰め作業にも、多くの方がボランティアとして参加してくださいました。

スロバキア・トレンチンにてウクライナ避難民ボランティアさんとともに越冬支援物資ボックスを箱詰めしている様子(2023年2月)
越冬支援ボックスには、温かい上着や手袋・帽子、温かい下着などが入れられた。
物資の箱詰めを行うスロバキア・トレンチンの倉庫に在スロバキア特命全権大使の中川氏(写真右)と、
スロバキア国務長官のブロツコヴァ氏(写真中央)が訪問。ボランティアを行うウクライナ避難民の方々と交流た。(2022年12月)
 


 
ウクライナ西部チェルノフツイでの食料・衛生用品パッケージ配付の様子(2023年2月)
ウクライナ西部チェルノフツイにて、越冬支援物資を受け取った女性。
中に入っていた帽子、手袋、ダウンコートを早速身にまとっていた。(2023年3月)

ウクライナ国内の状況も見ながら、各地への物資の輸送を続け、4月現在までに、15,840世帯に食料品と衛生用品を、また5,230世帯に越冬支援用品を届けることができました。

食料と衛生用品の配付の現場で、物資を受け取った1人の男性は、「私たちのことを忘れずに、支援を届けてくれるADRAに大変感謝しています」と感謝を伝えにきてくれました。皆さまからの温かいご支援は、暗く寒い中で、生活に必要なものが手に入らずに過ごしていた方の心の支えにもなっています。

先日のオンライン会議で、ウクライナのスタッフから現地の状況の共有がありました。1年以上が過ぎ長期化するこの人道危機下で、人々の蓄えは尽き、収入も限られる中で、生活は一層厳しくなっているとのことでした。

現時点であと2回、計2,640箱の人道支援物資の追加配付を予定しています。現場からの声を反映させ、次回以降の配付では洗濯用洗剤や食器用洗剤などを追加し、食べることを優先する中で日用品を手に入れられなくなっている状況に合わせて準備をしていきます。

先の見えない状況で、ウクライナで今日も生き抜く人々に必要とされる支援を届け、また復興への道をウクライナの人々が力強く進んでいけるよう、引き続き皆さまからの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

*この事業は支援者の皆さまからの寄付金と、(特活)ジャパン・プラットフォームによる助成金とで実施しています。

(執筆:ウクライナ事業担当 高橋 睦美)

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