南スーダン難民支援

南スーダンの現状

2011年7月9日、スーダン共和国から分離独立した「世界中で最も新しい国」が南スーダンです。

しかし7年後、IMF(国際通貨基金)に「世界で一番貧しい国」として認定されてしまいます。現在も、230万人が同国を離れて難民となり、その63パーセントが18歳以下の子ども、そして430万人の国民が人道支援を必要としているのが現状です。

紛争地での難民への支援活動

2006年9月、ADRA Japanはスーダン南部のナシールとパガックに滞在センターを設置しました。隣国エチオピアで登録された約8万人のスーダン難民を支援するためです。滞在センターでは、帰還民の登録、数日間の宿泊の確保、食料・生活用品の配布等のサポートを続けました。

(滞在センターから食料・生活用品を受け取る人々)

ナシールは、スーダン南北紛争の舞台となった地です。南部であるにもかかわらず、北部政権の拠点とされました。街は地雷に囲まれ、多くの兵士が駐屯していました。戦火が鎮まった後は、北部・南部の垣根を越えて兵士たちが手を取り合い、治安維持に努めていました。その様子に、我々がモットーとして心に刻んでいる「ひとつの命から世界を変える」精神を感じました。

1899年より、英国及びエジプトの統治下に置かれていたスーダンは、南北間の交流を禁じられました。1955年から始まった独立運動では、信条の違いが引き金となって内戦が勃発。一旦は沈静化しながらも、新たな内戦が繰り返されるといった調子でした。

ADRA Japanは2008年より、パガックの幼稚園に給食を提供しました。同時に、園児の発育や栄養状態を把握するため、定期的に身長、体重、二の腕の太さを測定し、骨格、頭髪、口元のできもの、下瞼の内膜のデータを取り、子どもたちの食生活にも気を配りました。そして、健康診断を元に栄養士からの助言を得、母乳育児、衛生的な調理法、さらにはバランスの取れた献立作りを実施しました。

(パガックの子供たちの様子)

ところが、2013年12月15日に首都ジュバで始まった騒乱が南スーダン全域を覆い、国軍と反政府勢力の戦いが深刻になります。クレ難民キャンプにも、国外に避難しようとする方が何千人もおられました。水や食料を持たずに当地に辿り着き、暑さと空腹に耐えながら、難民登録と難民キャンプへの移動を待っていました。過酷な状況下で、栄養失調や病気で命を落とす幼い子どもたちの姿も見受けられました。

(スーダンに帰還したことを登録している様子。この登録はUNHCRによって管理されています。)

本来、人間が生活していなかった場所で避難民が暮らし始めたことで、瞬く間に衛生環境は悪化します。心身ともに疲弊し、免疫力が低下しているなかで病に冒されてしまう方々の様子に、私たちは胸を痛めました。戦火からは逃げられても、命は保障されていないーー。

そこでADRA Japanは当地でトイレ、手洗い場、排水路を作り、こまめに清掃することを続けました。私共が着手した際、一日に平均60人が新たにこの場所で暮らし始め、難民の方の数は増加の一途を辿っていましたが、散乱していた汚物、ゴミ、不衛生な水たまり、そして蠅の数を激減させることができました。

目次

平穏な生活を奪われてしまった方々のため温かいご支援をお願いいたします

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現在、南スーダン難民支援は、難民キャンプのあるエチオピアでの事業のひとつとして取り組んでいます。

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ADRA Japan は東京都から認定を受けている「認定 NPO 法人」です。ADRA Japanへの ご寄付は、寄付金控除の対象となります。領収証は、ご住所のわかる方には毎年1月に、前年1月~12月までの分をまとめてお送りしております。ご希望の方には都度発行も可能ですのでお問い合わせフォームよりご連絡ください。

所得税の税額控除の場合、確定申告によって寄付金額から2,000 円を差し引いた金額の40%が所得税から控除され還付されます。また、寄付金額から2,000 円を引いた金額を所得から控除する所得控除を選ぶこともできます。

例:年間で30,000円のご寄付をした場合
所得税:(30,000−2,000円)×40%=11,200円
住民税:(30,000−2,000円)×10%=1,120円
→合計12,320円の控除(税額控除の場合)

*住民税の寄付金控除については、各自治体によって異なります。詳しくはお住まいの市区町村の税務担当課にお問い合わせください。

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