ADRA Japanが掘った深井戸、
ジンバブエにて生命(いのち)の源となる
~ジンバブエ・コレラ被災者支援事業により設置した
深井戸・手洗い場を学校に引き渡す~7月7日、8日にかけてジンバブエ、マニカランド州マコニ地区にて6基の深井戸、10基の手洗い場を学校に引き渡すセレモニーをおこないました。
昨年8月以降、ジンバブエではコレラが全土に拡がり、9万人以上の人が感染し、4千人以上の人が亡くなりました。この地域では多くの人々が、汚水が流れ込んでしまう可能性が高い浅井戸や、川の浅瀬からの不衛生な水を生活用水・飲料水として利用してきました。今回ADRA Japanは(特活)ジャパン・プラットフォームより助成を受け、ADRA ジンバブエ支部とパートナーシップを組み、感染症予防を目的に、小学校に対して深井戸・手洗い場などの施設を提供し、感染症や衛生教育などの指導員の養成をおこないました。
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7月8日のセレモニーには在ジンバブエ日本大使である森田幸一氏も参加されるということで、本当に多くの人が集まりました。
飛行機で移動時間が18時間半もかかる遠い国日本の人が、ジンバブエのこんな田舎の村の自分達のことを考えてくれるなんて!と村人は大喜びでした。
手洗い場は各学校でトイレの近くに設置されます。井戸からの水をくみ上げて、トイレから出たら手を洗うという習慣を徹底させます。
手洗い場のハンドオーバーの様子。
本事業によりトレーニングを受けた、コミュニティーグループが、子ども達に感染症・衛生教育のメッセージを歌などで伝えています。
子ども達も学んだコレラの知識を共有します。
これまで川などから水を汲んでいた子ども達は、「味がない水だ!」と大喜びです。安全な水が飲めるようになりました。
小学生の男の子が力強く詩を読みあげました。「水!水!水!…ADRA! ジャパン・プラットフォーム! きれいに澄んだ水をありがとう!この水は生命だ。生命の水だ。水がなければ死んでしまう。みんな水が必要だ。大人も子供も他のすべての生き物も水が必要だ。きれいに澄んだ水をありがとう! この水は生命だ! 生命の水だ!」
今後もADRA はジンバブエでの水・衛生事業を継続していきます。
(2009.07.15更新)