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スーダン南部難民支援プロジェクト・現地レポート

「元始、女性は太陽だった」の巻 。

2007/12/16 千葉あずさ


正直、私はフェミニストじゃない。
院生時代は、女性学専攻のフラットメートと夜遅くまで論争していたくらい。
今でもフェミニストじゃない。
でも、スーダンの女性を見ていて、思うことが沢山ある。

2006年、組織的帰還の前に、自主的にエチオピアの難民キャンプから女性達が100人、トラック2台借りて「スーダンの下見」に来た。
sudan
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旗をかかげ、おそろいのユニフォーム作って、
大地を踏み鳴らし、声を張り上げ、
故国に戻ってきたことを高らかに謳う。
そして家族が戻って来れる状態かどうかを、冷静に観察する。
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これは他団体がパガックで食糧配布をした時のこと。片道3時間かけて女性達は歩いてきて、家族分の食糧、約50キロをかつぎ、また家に戻っていく。

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水を汲むのも女性の仕事。毎日数時間行列に並んで、水汲みをする。
私は30リットルのタンク(黄色のもの)すらいっぱいに出来ない。

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水汲みが終わったら、食事の準備。ソルガムは機械で製粉したら数分で粉になるのに、おいしくないからと、お母さんは毎日自分で挽く。

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数時間歩き回って焚き木を集めて、マーケットで売るのも女性の仕事。焚き木1巻50kgで、たったの150円。私はそれすら持ち上げられない。

大きな紙幣(500円)を渡してお釣りをもらおうとしても、彼女達には350円の手持ちがない。商店で小金を準備して160円を支払ったら、すり切れて、毛羽立って、汗で黒ずんだ1エチオピアビル(10円くらい)を1枚、大切そうに延ばして渡してくれる。お釣りをくれる時、彼女達は木陰に行く。お財布がないから、お金をブラジャーやパンツのゴムの間にこっそり挟んでいるのだ。

 

 

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そんな彼女達から10メートルも離れていないところに、男性達がたむろっている。日がな一日、何もしない。
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仕事がない、と、仕事をしない、の差が一言で言えない、このパガック。
女性達が働いている間、無聊を囲う男性達。
女性達が働いてきたお金を、「女は金の使い方がわからない」と取り上げ、お酒にして飲んでしまう男性達。
女性達は、鍋や自分の服を買うのに、男性の許可が必要。
家庭内暴力も多く、うちのクックも顔に跡が残る程の傷を作って出勤してきたことがある。
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そんな中でも、女性達は生命を育む。

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ADRAのクリーナー、ニャベルが男の子を生んだ。
彼女の誇らしげな眼が忘れられない。

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「原始、女性は太陽だった」
私はフェミニストじゃないけれど。
彼女達はゆっくり昇り、
穏やかに天を巡り、
夜を経ても、
朝日となって力強く、再度輝く。

彼女の子供が大きくなる頃には、
レイプや家庭内暴力がなくて、
蛇口をひねったら水が出て、
男性も仕事を持って、誇らしげに働き、
女の子が学校に行く余裕もある。
そんな生活がここにあるのだろうか。

きっと、彼女達がそれを欲しいと思うなら、
時間がかかっても、
きっと、彼女達はそれを叶えるだろう。

 

 

【スーダン便りvol.23 了】
Written by 千葉あずさ

 

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