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スーダン南部難民支援プロジェクト・現地レポート

★愛すべきPAGAKスタッフを紹介します。の巻。

By Azusa Chiba

11月15日、ADRA Japanに21名の新しいスーダン人スタッフが加わりました。 男性15人、女性6人。

”一次滞在センターマネージャー”,”難民登録係”,”配給係”,”警備員”や”清掃係”などなど。


今まで組織で働いたことがない「新社会人」だらけの、とても初々しいチームです。

スタッフ教育、そしてチーム作りは事業の要です。

「ジェネラルミーティング」

ミーティング1
ミーティング2

就業規則や組織図の説明、報告義務の図式など。皆、身を乗り出して聞き入っています。
ここでは一次滞在センター全体の働きとお互いの仕事がどう関係するかを確認しました。

 

「個別ワークショップ」

面接1
面接2

その後は個別トレーニング。各自に「自分の仕事の職務内容について箇条書きしてくること」と宿題を出しておき、その宿題を元に、仕事に対する理解を深めていきます。

最後には「こんなことが起きたらどうする?」というシミュレーションで理解度の確認です。

さて。この宿題が、名答珍答の続出。

それまでは特定の人ばかりが集団の中で発言し、その他の人達はあまり発言しなかったり英語で返答をしない状態だったので、「この人やる気あるのかな?」「こんなに英語でコミュニケーション取れない人達だらけで、大丈夫かな?」と不安に思っていました。

ところが。紙の上ではみんな雄弁。
ほとんどのスタッフが自筆の英語で、A4用紙が真っ黒になるほど「やる気」と「関心」を示してくれました。

「なんだ。みんな英語、理解出来ているんじゃないか」「こんなに細部まできちんと考えてくれているんじゃないか」「今まで恥ずかしがってただけなんだ」と気づかされました。そして、あまりに愛らしい、素直で直球のメッセージに、心の底から揺さぶられました。

そんなわけで、皆さんとも是非分かち合いたいと思います。 (原文+意訳)

Perter

Peter Wargak, 警備員
“I can manage to guard away all criminal or any soldier with gun and military uniform away from compound. I will complet with any principal given by ADRA”
(犯罪者や銃器を携帯した兵士をコンパウンド内に入れません。ADRAより与えられた規定を守ります)

Gatdat

Gatdet Hoth,警備員
‘I am now ADRA way station security guard, which is to security the peoples nobody could inter with out permission there is so many ways above mentioned(…)To keep the time, to love every body he/she and others (…) for your highly co-operation..’

(ADRAの警備員として、許可なく誰も中に入れません。また、ADRAのスムーズな運営のために、時間を守り、すべての人を愛します。

James

James Duang,配給係
“I can know the shortages or availability of materials/food item in the store. (…)knowing/co-operating/working together with my work mate and clerks.I can keeping working hours.”
(配布物の在庫量を把握し、また同僚、特に難民登録係と密接に仕事を行います。何時間でも働き続けられます。)

Lam

Lam Chuoth,難民登録係
“My job is (…) not simple job it is very important.(…)And thank for your cooperation”
(難民登録係の仕事は単純ではなく、とても重要な仕事です。(…)ご協力ありがとう。)

Moses

Moses Gatnor,倉庫管理係
“I will be punctual at any time that were required by ADRA according schedule we know I will work with out recalcitrant with my whole body strength and soul in the given working hours. God bless you in work. ”
(ADRAのスケジュールに従って、いつも時間を守ります。勤務中は全身全霊を仕事にささげます。神のご加護がありますよう。)

Lam

Lam Kuoth,配給係
“If I get 500 kg wheat and provide 6kg for each returnees, I now come to
500/6kg=83people +2kg. Checking 83x6+2=500.This is how I can divide food for refugee. God would bless you (…) be cause you made me a part of ADRA in lately day. ”

(もしも500kgの穀物があって、6kgずつ帰還民に配れと言われたら、このように計算します。500kg割る6kg で83人に配り、2kg余ります。また、確かめ算も出来ます。83人×6kg+2kg=500kgです。僕をADRAの一員にしてくれたあなたに、神のご加護がありますよう。)

Elizabeth

Elizabeth Nyamete,井戸管理係
“Water pump station is well hygiene and sanitary. (…) I also expect more to be added by the office if few the needed are not mentioned here”
(井戸が衛生的であるよう管理します。これらに加えて、ADRAオフィスに指示された仕事を行います。)

Nyabel

Nyabel Jikow,清掃係
“Her husban said that my wife she free from her home. No need for her in our home. Grace of our lord Jesus be us amen”

(夫は私に、家事をしなくていい、自由に外で働いていいと言ってくれました。イエス様に感謝します。

数十年に渡る、長い内戦は、スーダンの至る分野に大きな爪跡を残していきました。
経済、特に労働分野においても、近代的な概念、例えば「労働の対価としての給料」「権利と義務」「能力による給料格差」が共有できているわけでなありません。
また、不安定な生活環境に長くいたためか、給料の支払いが1日でも遅れる可能性があると、動揺し始めます。「現金で、とにかく早く給料を得て、安心したい。」

多くの日本人にとっては、「給料日に会社が銀行口座に給料を振り込んでくれる」ということが当たり前です。1日、2日送金が遅れたところで、必ず給料は来る、というのが暗黙の了解ですし、戦争や銀行の倒産でいきなり口座が凍結されてしまうーなんてことも、想定外です。これは、実はとてつもない「社会的安定の持続」の産物なんだなぁと、痛感しました。

彼らにいきなり、「これが基準だ」と近代的概念を押し付けることは出来ません。

ゆっくりゆっくりと、まずはADRAとスタッフの信頼関係を築いていきたいと思います。

 

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