★千葉、マラリアにかかるの巻。
By Azusa Chiba
とうとうかかってしまいました。
アフリカで一番かかりやすく、死亡者の多い、マラリアです。
ここ1ヶ月ほど全力疾走で休みなく働いていたので、これは「いい加減休みなさい」という、どこかからのメッセージなのかなぁと捉え、日中から大人しくベットに伏せております。
でも。
好奇心旺盛な千葉はじっとしていることができず、マラリア突撃取材です。
私は今、スーダンの国境を越え、隣国エチオピアにいます。
事業地、パガックは国境にあり、エチオピアに逃げていた難民が戻ってくる玄関地です。よって、パガックの最寄の都市は、なんとスーダン側ではなく、エチオピア側になります。今回、私がエチオピアに来た理由は、小さな村、パガックでは買えない物資の購買と、スーダン人難民キャンプの視察、UN機関との調整です。
エチオピアは、元共産主義国です。ご存知でしたか?
元共産国ならではの話で、コカコーラはありますが、
ペプシの方が圧倒的勢力を誇っています・・・
(写真:エチオピアのコーラと、
主食のインジェラというすっぱいクレープ) |
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携帯のSMS(メール)は禁止されてて、
つい最近解禁になりました。
これも2年前の選挙である政党が
国内全部の携帯に「XX党に投票しよう!」と
送信したからだとか。
ネットカフェはあっても、検閲が厳しいせいか、
日本語のメルは表示不可。
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石油も配給制で、分量が統制されているので、
ガソリンスタンドにあるときに並ばないと、
車がガス欠になってしまいます。
さらに。エチオピア正教というキリスト教が
広く普及しており、暦は正教カレンダーです。
なんと、現在1999年。来年がミレニアムです。
ここでは私は7歳若返っています。 |
さて。ここからが体を張っての
マラリア突撃レポートです。
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マラリアにかかったのは初めてです。
でも、「あ、こりゃマラリアだ」と
はっきりわかるものですね。
熱っぽく足がガクガクしてきたので、
町にひとつしかない病院に行ってきました。
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左の赤い絆創膏のようなものは、
実は剃刀。これでグサっと左薬指先を刺されます。
そして右側の緑の箱にある
ガラスルーペで血を3滴ほど受け取り、
電球の下で乾かします。 |
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数分かけて乾かしたら、
写真の暗室で溶液に浸すように、
ルーペをそのまま液体に浸し、15分待ちます。 |
そして裸電球でまた乾かし、分析にまわされます。
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結果は、FPは少量しかなく、
重度のマラリアではありませんでした。
薬を飲んで安静にしていてください、とのこと。 |
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38.5度の熱と頭痛と関節痛で
フラフラしていた私を病院に連れて行ってくれた、
エチオピア人のMr. Teshome.ありがとう。
早く治ってパガックに戻れますように。
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後日談;39度の高熱を乗り越え、千葉は無事に完治しました。
心配してくださった方々、お見舞いに来てくださった方々、有難うございました。
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