NPO法人 アドラ・ジャパン ADRA Japan
South Sudan Rebuilding Livelihoods of Returnees
南スーダン / 帰還民生活再建支援事業

3. 生活再建支援事業

技能訓練

22年間、内戦に明け暮れた南スーダンでは、平和になったいま、国づくりは一からのスタートです。特に遠隔地域に位置するパガックでは産業や雇用の機会がなかなかありません。そこでADRAは、住民が自立的な生計手段を確保するために必要な技能や知識を伝えることを目的として、洋裁・食品加工などの技能訓練を実施しています。2009年より、WFP(世界食糧計画)の「訓練のための食糧(Food For Training)」という枠組みの下、訓練生への食糧配給も行なっています。

 

洋裁トレーニング

洋裁トレーニングでは、2010年は15人を対象とし、6ヶ月間かけてミシンの扱い方、巾着袋やパジャマ、小学校の制服、女性用ドレスの縫い方を教えました。トレーニングで作った衣服を修了式で販売したところ、村の人々に大人気でした。トレーニング終了後も習得した技能を実践できるよう、希望者には一時滞在センターにあるミシンを開放しています。2011年は30人を対象として同様のトレーニングを実施します。

 

メアリー・ニャトゥアチ・クオンさん(Mary Nyatuach Kuon)、
洋裁トレーニング参加者 2010年訓練修了式でのスピーチより

「ADRAが私たちに与えてくれたものが何だか分かりますか?技術、知識、友情はもちろんです。でも、ADRAが私たちに与えてくれた最大のもの、それは“希望”なんです。ADRAがパガックで初めて洋裁訓練を実施すると聞いた時、私は希望の光を見ました。やってみたい、参加してみたい、と強く思ったのです。みなさん、信じられますか?半年前まで計算すらできなくて、ミシンなんて見たこともなかった私が、今では立派に採寸から裁断、そしてミシン縫いまで一人で洋服が作れるのです。私には夢があります。それはお金を貯めて自分のミシンを買い、将来洋服屋さんを始めることです。半年前まで自分でお金が稼げるようになるなんて思ってもみなかったのに、今は将来への自信に満ちています。私はとても嬉しい気持ちでいっぱいで、ADRAに、本当に、本当に感謝しています。どうもありがとう。」

 

 

食品加工トレーニング

食品加工トレーニングでは、2010年は2カ月半のトレーニングを2期にわたっておこない、合計で45名の修了生を送り出しました。トレーニングを通じて、マンダジと呼ばれる現地の揚げパンやパン、クッキー、ケーキなどを作ることができるようになり、家庭での実践に加え、市場でお茶と併せて販売する修了生の姿も見られます。2011年は60名を対象としてトレーニングを実施します。

 

2011.8.16更新
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