NPO法人 アドラ・ジャパン ADRA Japan
South Sudan Rebuilding Livelihoods of Returnees
南スーダン / 帰還民生活再建支援事業

3. 生活再建支援事業

 

農業訓練

パガックの人々は雨季になると畑を耕し、彼らの主食であるメイズというトウモロコシの一種を作ります。しかし、それ以外の穀物や野菜は作られておらず、また、雨季になるとすぐ隣のエチオピアから生活用品を入手するのも困難になり、食料は非常に限定的なものになります。そこでADRAは、食料の自給自足、より良い栄養状態の促進、余剰作物販売による現金収入を目指し、2009年から農業トレーニングを実施しています。トレーニングでは、FAO(国連食糧農業機関)や農業省から講師を招いての講義に加え、試験農場での実習もおこないます。トレーニングによってパガックの市場にもオクラ、ナス、トマトなどが並ぶようになり、人々は喜んでこれらの野菜を食卓に並べています。農業トレーニングは現地行政の担当者にも好評で、彼らのリクエストもあって年々その規模を拡大し、これまで20人(2009年)、30人(2010年)のパガック村民を対象に実施したほか、FAO提供の種子と農具も2年で826人に配布しました。2011年は30人の村民に加え、パガック近隣の15人を対象にトレーニングをおこないます。

 

受益者からのメッセージ:

southsudanピーター・ガトクオス・デンさん(Peter Gatkuoth Deng)、79歳、2009年度農業トレーナー

「私は、かつて2,000名の部下を持つアニャニャ(スーダン内戦中の武装勢力)の軍人として9年間戦闘の最前線にいました。その後30年以上牧師など教会に携わる仕事をしてきました。その後1992年からエチオピアの難民キャンプで農業トレーニングを受けました。当時植えたマンゴーの木は今でもエチオピアで大きく育っています。2007年に帰還民の一人としてパガックに戻ってきました。ずいぶんと年をとりましたが、またここで農業ができること、そして教えることの喜びを感じています。」

 

 

 

2011.8.16更新
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