カトマンズに戻ってからは、体が不自由な方への福祉サービスの現状や、ネパール全土を視野に入れたマクロな視点での保健医療サービスについて、学ぶ機会を設けました。
まず、ADRAが20年ほど前に建設支援を行なったハンセン病患者の居住区に行きました。そこで、現地の医療従事者による処置を見学したり、かつて患者たちが住んでいた暗く狭い土作りの長屋を訪問したりしました。
この居住区には職業訓練施設もあり、居住区出身者のほか、遠くネパールの地方から、技能を身に着けるため研修に来ているという若者にも出会うことができました。
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処置の見学 |
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保健人口省(日本の厚生労働省)では、医療政策を担当している医師の話を聞きました。ミレニアム開発目標に対する達成度や、十分なサービスを受けられない僻地の患者にどのように対処していくべきか等について、具体的に聞くことができました。
そして、実習の最終日には、在ネパール日本大使館を訪問しました。日ネ両国間の関係や、これまでの日本からのネパールに対する援助の実績、また、さまざまな分野で行われている支援の詳細についてレクチャーをして頂きました。
2011/09/23更新