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◆モニタリング報告
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| コミューン診療所の職員と ADRA職員(左端) |
バオラム郡病院はハノイから 車で約12時間 |
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2009年3月3日から6日まで、バオラム郡病院の水供給システムの改善状況と、コミューン診療所に配布した医療機器の現状を把握するため、ベトナム北部カオバン省・バオラム郡を訪れました。
バオラム郡病院 <水供給システムの改善状況>
設置した貯水槽の水は、患者と付き添い家族の料理や洗濯、飲み水のために使われていました。しかし、全員が洗濯のためにその水を使用した場合、水が足りなくなるおそれがあるため、病院側は「洗濯にはなるべく使用しないこと」、と告知していました。現在でも水が足りない場合があるということは、この貯水槽が設置される前はいかに水が足りなかったのか、容易に想像できます。
台所と病棟の間に
設置された貯水槽貯水槽の水を使って
皿を洗う患者さん貯水槽の水を使っていた女性に話を伺ったところ、「生後1ヶ月の子どもの体調が悪かったために来院し、子どもの体を拭くために貯水槽に水を汲みにきた。これまで4回この病院に入院したことがあったが、料理や飲料用の水がない時があった。今は調理や飲料用の水が十分あって助かる。」と話してくれました。
生後1ヶ月の子どもを背負う
Dao族の母親(左)とADRA現地職員「水システムを職員交代で管理しています」と
誇らしげに話してくれた郡病院の事務局長
バオラム郡コミューン診療所・妊産婦ケアと出産のために必要な医療機器の配布
14あるコミューンの内の3つのコミューン診療所を訪れ、診療所の方にお話しを伺いました。
インタビューに応じてくれた準医師(右)
18年間地域の人びとの健康を支えているYen Thoコミューン診療所の職員
配布した医療機器は大切に保管され、母子の健康を守るために活用されていました。中でも、医療用ライトが多く使用されていました。以前は1人が懐中電灯を持ち、1人が治療や診察にあたるため、常に2人を必要としていましたが、ライトの導入により、1人で全てをこなすことができるようになりました。
Yen Tho コミューン診療所の分娩室で
使用されている産科のための医療機器医療用ライト
以前は懐中電灯を使って診察をしていた
今後に向けて
今回のモニタリングの結果、今回の支援により、郡病院の患者や付き添い家族に必要となる最低限の水の供給及びコミューン診療所のサービスの向上に成果をあげていることが分かりました。一方、事業実施から3ヶ月しか経っていないということもあり、今回の訪問で、バオラム郡の母子保健の向上にどれくらいの影響があったのか、具体的に数字で見ることはできませんでした。
現在も郡病院では患者に十分な医療サービスを提供するための水を必要としています。また、コミューンの中心部から離れた村に住む多くの住民は、村のヘルスワーカーや伝統的産婆を頼りとしており、保健に関する基本的な知識の習得を必要としています。しかし、山岳地帯に言語の異なる8以上の民族が住んでいるため、医療従事者間でも適切な情報の伝達が難しく、保健に関する知識を得る機会が限られています。
山に家が点在する Duc Hanhコミューン診療所に行く途中の
少数民族Lo Lo族の村
市場で洋服を売るMong族の女性 San Chi族の女性 にぎわう市場の女性たち今回の調査に案内人として付き添ってくれたバオラム郡の保健局の方が、「あなたたちにとっては小さなことかも知れません。でも、私たちにとってはとても大きなことなのです。」と事業について話して下さいました。私たちに出来ることは限られていますが、今後もバオラム郡の人びとと一緒に、母子保健向上のための活動を継続して行なう予定です。引き続き、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
(2009.3.26 会田)
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