
バオラム郡病院・水供給システムの改善と補強
水道設備が整っていないバオラム郡の郡病院では、約500m離れた川から給水ポンプで水を引き上げ、その水を貯水槽にためて使用しています。病院内には貯水槽が3基ありましたが、その水は治療のために最低限必要な量しか供給できず、患者と付き添いの家族のためのトイレ、洗濯等のための水はありませんでした。郡病院の全ての病室内には水洗トイレがありますが、水不足のため使用はできず、患者と家族は病棟外にある汲み取り式トイレを使用し、洗濯は川で行なっていました。そこで、ADRAは郡病院と協力して、郡病院の患者とその家族が安心して治療に専念できる環境を整えるために、新たに貯水槽1基を設置しました。また、安定した水を供給するために、給水ポンプ1基の設置、洪水の度に流されて不安定だった木製の電柱を耐久性が強く安定したセメント製の電柱に交換しました。
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| 川で洗濯をする入院患者の家族 |
新設された貯水槽の水で手を洗う女性 |

バオラム郡コミューン診療所・出産のために必要な医療機器の配布
バオラム郡には14のコミューン診療所があり、一次医療と予防活動、保健プログラムの実施など、住民にとって身近な医療サービスを提供しています。また、ベトナム政府は、診療所が妊産婦ケアと出産に必要な医療サービスを提供できるように、最低限揃えておくべき医療機器を指定しています。しかし、残念ながらバオラム郡の診療所にはその医療機器が揃っておらず、妊産婦に十分な医療サービスが提供できない状況にありました。そこで、ADRAはバオラム郡の保健局と協力し、14の診療所に対して、国の指定する医療機器のリストの中から現場で最も必要とされている医療機器の提供を行いました。
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新生児用酸素吸入機、 子宮頸管チェックセットなどを配布 |
提供先の1つである
Thai Son診療所 |
バオラム郡コミューン診療所・医療機器の使用方法に関する研修
ADRAと郡病院、郡の保健局は、提供した医療機器を実際に活用し、安全かつ持続的な医療サービスを住民に提供するために、医療機器の使用方法とそのメンテナンスに関する研修を行いました。バオラム郡病院副院長のLam医師と保健局のHanh医師が講師となり、14の診療所から来た医療従事者(医師1名、医師助手1名、看護師1名、助産師11名の計14名)に医療機器の扱い方とそのメンテナンスの方法を中心に研修を行いました。研修の参加者の一人は、「今回配布された機器に関する知識はあったものの、実際に使用した経験がなかったので、今回の研修は大変勉強になった。早速診療所で活用したい。」と話していました。
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新生児の人形にやさしく酸素吸入器を
当て練習を行う助産師 |
機器の消毒の方法に関する説明を
真剣に聞く参加者 |

今回の「水システムの改善及び補強、医療機器の配布及び研修」の事業は、財団法人日本国際協力財団より100万円の助成金を頂き、バオラム郡病院、バオラム郡保健局とADRAが協力して行なっています。今後、今回の水システムの改善と補強、医療機器配布による効果を測るためのモニタリングと母子保健に関するトレーニングの実施も予定していますので、引き続きご支援頂きますよう、よろしくお願い致します。 (2009.1.27)