
学校給食事業
事業の目的:
教育分野の再定着支援の一環として、幼稚園児・小学校児童へ学校給食を配布しています。学校給食は子どもたちにとって学校へ通うきっかけとなるばかりではなく、空腹の子どもたちのお腹を満たすことで授業に集中できるようになります。また、2009年は雨不足で深刻な飢餓が懸念される中、子どもたちが学校給食を通して栄養を摂取することによる、彼らの健全な成長への貢献も目指しています。
協力団体:ジャパン・プラットフォーム(JPF)、WFP(国連世界食糧計画)、FAO(国連食糧農業機関)
事業の内容:
2008年より開始した学校給食事業、2年目の2009年は、新学期の5月よりパガックの小学校1校(600名)、幼稚園4校(合計800名)を対象に、学校給食の材料となるソルガム(雑穀の一種)、レンズ豆、油、塩、砂糖を毎月配布しています。給食は、保護者のボランティア給食調理員によって毎日用意されています。
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学校給食の様子
また、女子が教育を受けることに対する理解が浸透していないパガックでは、今もなお早婚などの習慣が残っており、女子の教育の機会が限られています。そのような女子児童の通学が継続できるきっかけとなるよう、小学校4年生から6年生の女子児童を対象に、家庭で食べるための持ち帰り用の食糧を提供しています。これは女子児童とその家族の通学に対するモチベーションを高めることにつながり、女子教育の促進に貢献しています。
さらに2009年度は、栄養価の高い給食を提供することを目的に、FAOより配布された穀物、野菜、果樹の種子と苗木、農機具を幼稚園・小学校に支給し、子どもたちが主体となった学校菜園作りを開始しました。今後は学校の教員・ボランティアの給食調理員・保護者を対象とした衛生教育を行い、児童への衛生観念の浸透を目指し、より良い環境での給食提供を心がけていく予定です。クラスメイトとともに働く喜びや、農作物と自然のめぐみについて学ぶ場を提供することは、学校教育の重要な役割であると考えます。
2009年度の事業の成果:
8ヶ月間にわたり小学校の児童600名、幼稚園の園児800名に給食を配布しました。学校と幼稚園において、教員、PTA、父兄、児童に対する聞き取り調査を行ったところ、給食が継続的な通学を促すことにつながっていることがわかりました。またパガックの病院関係者によると、給食により一日一回の食事が確保されていることで、事業開始前に比べ児童の栄養状態が良く保たれていることがわかりました。
受益者からのメッセージ:
ニャダップ・コン・タリジャットちゃん(Nyadap Koang Tharjiat)、パガック小学校 4年生 14歳
「学校給食は私達にとって大切だと思っています。以前は給食がなかったため、出席率が低く、そのために留年する子がたくさんいましたが、今は毎日学校に通う子が多くなり、留年する子もほとんどいなくなりました。お昼ごはんを学校で食べて家に帰れば、家でも空腹感を感じることなく本を読んだり、勉強したりすることができます。」